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今日は野郎組の皆さんと帰れるんだって思ったら、
ちょっと怖いけど、どこか楽しみな部分もあって、
いつもより時間が早く過ぎた気がした。



○「っと、お待たせしました、!」


六「あ、来た来た!」


四「待ってね、三村くんが先生の用事してから来るらしくって、」


蓮くんの姿が見当たらないなぁって思ってたら、先生の用事だと聞いて、
そうなんだ〜なんて言って待っていたら、


蓮「ごめん、お待たせ。
あ、Aのが早かったんだね。良かった、迎えに行ったらもう帰ったって言うから、」


○「あ、うん。蓮くんが先生の所に行ってるなんて知らなかったから、待たせちゃ悪いと思って…」


蓮「ふふ、そっか笑」


じゃあ、帰る?という蓮くんの声で皆が歩き出した。

…あれ、なんかいつもより顔が赤いような、?



途中、二葉くんとか、一条くんと頑張って話してたんだけど、
結局お互いに話せなくなっちゃって、気づいたら、

前で、二葉くん、一条くん、五島くん(部活無かった)、
後ろで、六ちゃん、蓮くん、私、翼くん、

の順番で歩いてた。



すると突然、六ちゃんが、


六「ねぇ、ミムりんはさ、どうしてAちゃんなら話せるの?」


四・蓮・○「え、?」


六「だって、Aちゃんは学校でも有名なくらい可愛い子だよ?」


四「…確かに。
僕らはLINEで話してたら仲良くなれたけど、三村くんは発症してから緊張で話せなくなるとか無かったの?」


急な話の展開に着いて行けなくて、戸惑っていると、


蓮「何でって、Aは幼馴染だから。
緊張も何も、昔からずっと一緒にいる妹みたいなものだよ。話せなくなるなんてある訳ないじゃん笑」



…聞きたくなかった。


ニコニコと話す蓮くんに嘘をついているような仕草は微量も感じられなくて、

私は今すぐにでも走って帰りたかった。


でも、2人は私の気持ちを知っていて、
悪気があって聞いた訳じゃないのは分かってる。


だから、翼くんが咄嗟に私の方を見て"大丈夫?"という視線を送ってくれた。


必死に頷いて、涙を堪えた。



○「私も、蓮くんは家族みたいなものだよ笑
男の子と話せなくても、蓮くんなら大丈夫だったし、!」


そんなの嘘。

でも、そう言わないと崩れてしまいそうで怖かった。



2人は気を遣って、
六ちゃんはさり気なく話題を変えてくれて、
翼くんは「あいちゃんのストラップ持ってた人がいた!」なんて嘘をついて立ち止まり、そのままさり気なく場所を変わってくれた。


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作者名:ぴゅかぴゅう | 作成日時:2020年5月10日 15時

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