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四谷side
朝、花センに呼ばれて、廊下を歩いていたら見かけた横顔。
いつものように声をかけた。
四「あ!Aちゃん!おはよ〜」
○「あ、翼くん!おはよう!」
僕らはいつの間にか下の名前で呼ぶようになってて、話せない病もお互い発症しなくなってた。
「顔を見なければ自然と話せるようになるでしょ?」って提案してくれた大西さんさすがだなぁなんて。
少し話した後、チャイムが鳴るからと別れた先で、
一条くんと八代くんに会っちゃって、慌てて教室に戻った。
2人はAちゃんが三村くんを好きな事を知らないから、
もし、僕がAちゃんが好きで仲良くしてるなんて誤解されたら、どうなるか分かんないからね、、
だって僕は、
Aちゃんに恋愛感情があるわけじゃないし、あわよくばAちゃんと…なんて思った事も無い。
Aちゃんは確かに、一途で真っ直ぐで、本当に優しい良い子だし、何よりめちゃくちゃ可愛い。
お互い話せない病なのに、
Aちゃんの柔らかい雰囲気と、話しやすい不思議な力があるお蔭で、
話せるようになったと言っても過言ではないと思う。
だけど、Aちゃんには三村くんが居て、
話してる内に、友達として好きになっていくと同時に、何だかとっても応援したくなったんだ。
だから、変に誤解されてAちゃんの恋を邪魔することになっても困る。
それともう1つ。
…昨日の野郎部屋の話で、三村くんが演劇部の子と話せるように頑張ってる事が判明した。
さっき少し言いかけちゃったけど、
もし、Aちゃんがそんな事知ったら、絶対に悲しむに決まってる。
そう思って、言うのを辞めた。
僕は悲しむ顔なんて見たくないからね。
だから、2人がその事を口にしてしまう前に、一刻も早くAちゃんから2人を遠ざけたかったんだ。
四「はぁ。。」
一「ハァハァ、、おい、四谷!なんで逃げんだよ!」
四「だからー、チャイム鳴ったでしょ?
僕が言わなかったら、間に合わなかったよ!」
八「それもそうだけどさー、」
花「おーい、お前らー!席につけー!」
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作者名:ぴゅかぴゅう | 作成日時:2020年5月10日 15時