【暗殺教室】小さき過去を弾に込めようか。【イナGO】 (ページ19)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:17,379 hit

Game 18 ページ19

.

「カルマくんもこっちなの？」
　

赤羽「いや〜？」

「じゃあ何で付いてくるのさ」

赤羽「興味本位的な？」

「警察呼ぶよ？」

赤羽「冗談冗談、まあここまで遅くなっちゃったのは俺にも原因があるからね。最寄駅まで送ろうと思って」

根が真面目なのか不真面目なのか読めない

椚ヶ丘駅から電車なのは彼も一緒のようだが、逆方向なのにも関わらず律儀に送ってくれるそうだ

まあそれは昨日の磯貝くんも同じなのだろうけど

今日の放課後では、彼は相当頭が良いということしか分からなかった

椚ヶ丘のレベルが全体的に高いのもあるかもしれないが、その中でも彼はかなり上位じゃないのだろうか

授業中を振り返ってみても、イタズラはしなくはないものの、最小限に控えていたように思う

体育の授業は全然参加してないけど、それでも実践は強いんだろうなと思う
サッカーとかやる機会あったら、彼には是非トリッキーな技を覚えてもらいたいものだ

　

英会話……は、まあ普通に話せるんだろうな。
分からないけど、話してるのみたことないけどさ

　

……なぜE組に？

.

「ここが稲妻町駅」

赤羽「はあ〜のどかだねぇ〜」

「馬鹿にしてる？」

赤羽「いや全然？」

最寄りに着いたのにも関わらず、彼は帰ろうとしない

それどころか、誰かを探しているようにも見えるのだけれど……

「何してるの？」

赤羽「Aちゃんの初恋の相手探してんの」

「今すぐやめて」

赤羽「ケチ〜」

「そのキャラ何なの？」

赤羽「まあ良いや、見た感じいなさそうだし。じゃあ俺はこれで」

「あっ……」

お礼を言う間もなく、彼は去ってしまった

辺りを見ると雷門中の生徒だらけ

もしかしたら気を遣ってくれたのかもしれない

これで普通の性格ならモテてそうだよなあ

.