忌血の巫女【狗巻棘】

※結乃の力のお話 ページ23

補助監督から貰った資料には3級呪霊複数の討伐と書いてあった
真希は特級にあてる任務ではないなと思いながら車に揺られていた

乙骨もいつも通りビクビク怯えてはいるが覚悟はきちんとできているようで真希もなんとも言わなかった


補助監督が帳を下ろし真希と乙骨はいつも通り呪霊を祓いに帳へ入る


真希｢チッ祓い甲斐がねぇな｣


特級がいるせいかなかなか呪霊が出てこないがひたすら黙々と呪霊を祓っていく真希と乙骨






1時間ほどして帳が上がり2人はほぼ無傷で出てきた
1時間程度で終わったため泊まりはせずすぐに高専に戻る運びとなった


教室に入ると五条に出迎えられた

五｢おつかれサマンサ〜｣


真希｢なんで悟(馬鹿)がいるんだよ、棘と結乃どうした｣


五｢あーなんか任務場所遠くってさ、早く終わってもそのまま泊まらせることにした｣


あっけらかんと言い放つこの馬鹿に真希は殺意を覚えた


乙(教師がこんなのでいいのか……)


五｢まぁまぁ、あの2人なら大丈夫でしょ2級と特級だし♡｣


真希｢前から思ってたけどあいつは呪力そんなに多くないし術式だってそこまで強いようには思えないのになんで特級なんだ？｣


五｢違う違う、結乃は呪力じゃなくて本人曰く霊力が凄いの。呪力が負の力なのはわかってると思うけど結乃の霊力と呼ぶものは不完全な正の力なんだよね｣


乙｢その力が大きいってことなんですか？｣


五｢まぁそういうことかな。でもねそれだけじゃない。反転術式は完全な正の力のわけじゃない？でも霊力は不完全な正の力でその力は未知数。文字通り正や負ではわけられないような力なんだ。
だからその霊力で傷つけられると反転術式では直せない、完全な正の力ではない、つまり負の力も混ざってしまっているから呪霊にも攻撃が通る。
逆に呪力しか持たないやつには攻撃が素通りしたり、軽くても術式をかなり乱される。｣


真希｢チートじゃねぇか｣

※結乃の弱点のお話→←※十九話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す