私の口は喋らなくていい事を喋るのが上手らしい*2部【名探偵コナン/トリップ】

49話 ページ8

「…ところで、Aさんは僕の事どれくらい知ってるんですか」

今までの感じだと凄い知られてますけど、と安室さんが付け足し私に少し目線を向けた

「大体…知ってますよ」

公式から出てる情報しか知りませんけどね！！！！！

「テニスも出来るしボクシングも得意、あとギターも弾けて…降谷零で安室透でバーボンで…ゼロ」

「そこまでの情報、どうやって集めたんですか」

「…内緒です」

素直にぶっちゃけれたら楽なんだけど…ね

多分信じてもらえないだろうし

私だって何でここに来たのか分からないのにそれを説明しろと言われても困るし

「…そうですか、ちなみにAさんは僕の周りの人にも詳しい様ですが…？」

「あ、それはまあ…芋づる式に…？」

「ホー」

フクロウはもういいです

「…ではAさん、江戸川コナン…彼についてどう思ってます？｣

「…名探偵、眠りの小五郎が推理する時いつも近くにいて重要発言を投げる頭の冴えた小学１年生…ですかね」

あっっっっぶねーーーー！！！！！！！名探偵コナンの主役ですよねって言いそうになったあぶねー！！！！

今回はうまく誤魔化せた！！！！！多分！！！！！


安室さんを横目で盗み見るとベビーフェイスが少し歪んでいた

なんだその不満そうな顔…そんな安室くんも可愛い…(重症)

「本当にそれだけですか？」

「う、うむ…」

工藤新一がちびっ子になってるから頭がいいのは当たり前だよ☆…とは言えないしね

「…そうですか」

安室さんはそう言い口元に笑みを戻すと赤信号で止まり、私に顔を向けた

ｵｯｯなんだ見てたのバレたか！？！？

「そんなに見ないでください、運転に集中できません」

「ごめんなさい…お家帰ってから存分に眺めさせていただきます…」

「いや、眺めないでください」

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