夢喰の褥 (ページ12)

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∟Act.3 ページ12

静寂であり神聖である筈の教会に、男女がまぐわう吐息が溢れる。

「お慕い申し上げていたのです、シスター・オリヴィア。初めて逢ったあの時から」

祭壇の上へ組み敷いた清貧と博愛のシスターの秘めたる其処は、紅い蜜を滴らせていた。いつも浮かべていた慈愛の微笑みは涙雨に隠され、礼拝堂には賛美歌ではなく咽び泣く声が控えめに響く。

「あ、ああ……お赦し下さい、神よ。どうか罪深きわたくしを……」

滴るそれは祭壇に注がれた。聖なる杯を満たすオリヴィアの涙に、レヴォーグの劣情は再び煽られる。純潔の処女を無理矢理に貫いた杭が再び硬くなるのを感じ、オリヴィアは先程の痛みに慄く悲鳴をあげた。

「男を知らぬ肉体の割には、どうにも貪欲でいらっしゃるようだ。シスター・オリヴィア、素直になったらいかがです。もう痛むことはないのでしょう」

「い、いやあっ……！」

耳元で熱い吐息と混ぜられた言葉に、思わず喉を痙攣らせる。それは心を読まれたからか、はたまた色づいたテノールボイスに悦びを拾ったからか。

確かにオリヴィアは、レヴォーグに後ろ手に腕を縛められ、無理矢理に純潔の華を散らされた。しかし彼はそれから今の今まで、それを胎内で暴れさせることなく、胸や秘めたる花の蕾を優しく愛でる。それによって淡い官能の炎を灯され、オリヴィアの肉体は淡い桃色へと色づいた。

悦びなのか痛みなのか分からずに落とされる涙を、優しくレヴォーグが舐めとる。微かに腰を揺らし、ぬちゅぬちゅと音を立てながら雁首の段差が蜜壺を擦り上げた。

「ひうっ……あ、ああ」

段差に引っ掛かって抜けぬぎりぎりまで引き抜き、離れることを惜しむオリヴィアの蜜壺の感触を楽しみ、また再び子宮口まで突き込む。どちゅりと粘膜が淫猥な音を奏で、子宮を歪めるような鮮烈な衝撃は甘いを通り越して恐ろしい快楽をオリヴィアへ押し付けることとなった。

「んあぁぁああっ！」

脳の神経が灼き切れそうな絶頂。身体が痙攣する度に胸が震える。そしてその様を愉しむレヴォーグは胸を鷲掴み、まだ絶頂冷めやらぬオリヴィアに残酷な悪戯を仕掛けた。