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咲「それにさ、彼女がいたって別に好きでもいいじゃない？彼がいつフリーになるかなんてわかんないんだし。」
「うん。」
咲「Aは真面目すぎんのよ。仕事だって頑張りすぎてぶっ倒れんだから。んで恋愛に奥手すぎ。」
「はい。言う通りでございます。」
咲「でもそういうの真っ直ぐなあんたがいいんだろうね。男子たちは。きっと北山先輩もそうだったんだろうなー」
急に褒められたようなくすぐったい感じに気恥ずかしくなる。
咲「ね、涼介くんのそのお友達に相談してみたらいいんじゃない？仲良いんでしょ。」
「うん、まぁ。」
大貴くんとはあれから少しLINEするくらいだけど。
咲「ぢゃあAに課題。涼介くんに彼女がいるか聞く。来週末までに！」
「え！？」
咲「課題にしたら真面目なAちゃんもきちんとできるでしょ！」
やだーなんて言いながら、心が軽くなっていくのを感じる。咲がいてくれてよかった。
「んで、咲はどうなのよー」
その後女2人であんなことこんなこといっぱい話して飲み屋をはしご。
たらふく食べて飲んで、明日も仕事だー働くぞーって色気もなく歩く。
千鳥足の女2人。
わたしより5センチ以上背が高くて更に今日はヒールも履いてる咲。
私の肩に腕かけてわたしは咲の腰に手を回してご機嫌で帰路についた。
咲「こんな可愛い子泣かしたら許さないんだからっ」
姉御肌の彼女が大好きだ。
「わたしだって咲が泣くようなことするやつボゴボコにしてやる〜！」
咲「そんなほっそい腕でボコボコになんかできないわよ」
はははなんて笑ってまたね〜って分かれ道で手を振りあう。
マンションのオートロック前
携帯を見ながら壁にもたれかかってる人がいて誰か出てくるの待ってるのかななんて思いながら通り過ぎようとした。
その時
「Aちゃん！」
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作者名：mani | 作成日時：2019年1月11日 22時
