あなたからのPhonecall [RY & DA] (ページ25)

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Your side

その後涼介くんが軽く朝食を用意してくれて一緒に食べた。

美味しかった、んだと思う。

女性用の化粧品を見つけて思ってたよりもショックが大きくて、

涼介くんは彼女がいても女の人とごはんに行くのかなとか、

わたしのことは女として見てないから家に泊めれたのかなとか、

そんなことがぐるぐる頭をまわっていて余裕がなかった。

それから用意をして地下駐車場まで移動した。

涼介くんはサングラスにマスクで完全防備。

「わたし後ろに乗るよ！」

彼女持ち。
それ以前に芸能人。

顔を隠す彼に、昨日なんで助手席乗っちゃったんだろうなんて気が利かない自分に嫌気がさす。

涼介「なんで？隣座んなよ。」

「えっでも」

涼介「大丈夫だから。」

不安で落ち着かなかった。

彼の前ではいつもドキドキさせられたり緊張したり不安になったり。

家の前に着いてお礼を言って車から降りる。

ドアを閉める前に、

涼介「また体調いい時にごはん行こう。」

なんて誘ってくれたのに。

「そう、だね。」

少し目をそらしてしまう。

わたしのせいで予約してくれたお店もキャンセルさせてしまったのに。
自分が不安だからって不機嫌になってしまう。

涼介「それじゃあ。お大事にね。」

そんな私をみて少し心配そうな目をした涼介くんと別れた。