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涼介side
無事携帯が見つかり、しかもいい人そうな女性が拾ってくれて大ちゃんもホッとしたようだった。
俺たちのことも分かってなさそうだったし。
その日は撮影が立て込んでいて、結局その女性が働いている場所に夜取りに行く事になった。
有岡「山田、ほんとありがと。助かるよ。」
今日たまたま車で来ていた俺は大ちゃんを乗せ彼女の会社まで取りに行くことに。
山田「今度焼肉ね〜」
有岡「しゃあねぇな。今回ばかりはほんと焼肉でも何肉でも奢らせて頂きます。」
なんだよ何肉って笑
待ち合わせ場所のビジネス街にある会社のロビーに到着。
有岡「でっけぇビルだな〜」
人はほぼいない。広いロビーも薄暗くビジネススーツを着てない俺たちもそんなに目立たなかった。
遠くの方に外国の人と流暢な英語を話す少し小柄だけどパンツスーツを綺麗に着こなす女性が現れた。
山田「、、、」
はっとした。
彼女から目が離せない。
心が奪われたような感覚。
外国の人と別れた彼女はこちらに気づいていないのかキョロキョロしていた。
有岡「ねぇ、あの人かな？」
山田「そうかも。こっち気づいてないね。電話してみる？」
有岡「うん。」
山田「もしもし？」
A「あっもしもしロビー着きました。もういらっしゃってますか？」
彼女は真逆を向いていて、
山田「あっそっちに行きます。」
失礼かなと思ってしてたマスクをとって彼女の方へ向かった。
A「携帯充電しておきました！電話とかLINEとか入ってましたけど見ないようにしてたので！」
有岡「ほんっとすみません。助かりました。ありがとうございます。」
そう言って携帯を見た大ちゃんはやべっと言って女性に一礼し外に電話しに行った。
山田「あっあの、、、」
A「はい？」
山田「よかったら、そのお礼させてもらえませんか？」
A「えっいやいやそんな、私は拾っただけですので。わざわざ会社まで来てもらったし。」
山田「お礼させて欲しいんです！今日はもう遅いから後日、、ごはんでも行きませんか？」
もう一度会いたかった。
考えるより先に口が動いていた。
A「ぢゃあお言葉に甘えて、、、」
山田「やった！決まり！連絡先教えてもらえませんか？あっお名前は？」
A「えっ！ははは」
有岡「質問攻めじゃん」
山田「るせっ。いたのかよ。」
無事連絡先を交換した。
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作者名：mani | 作成日時：2019年1月11日 22時
