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それから有岡くんの今日のお仕事の話とか、わたしの仕事の話。
好きなミュージシャン、最近ライブに行った話なんかで盛り上がって、気づいたらさっきまでの緊張は嘘みたいに消えてた。
A「有岡くんってなんか芸能人っぽくないね。」
有岡「え？！それオーラがないってこと！？」
A「ははは。違うの！なんか喋ってて居心地いいっていうか、わたし今だって普通に話しちゃってるし。」
有岡「もしかして緊張してくれてた？」
A「そりゃあ緊張するよ！住む世界が違うって思ってるし。しかも私たちの出会いって携帯落とした人と拾った人だよ〜」
有岡「ほんとだな！そう考えると携帯落としてラッキーだったわ。」
こんなことさらっと言えちゃう彼に居心地の良さが少し揺らぐ。
有岡「ねぇ、Aちゃんてさ今彼氏とか、、いる？」
A「いないよ〜わたし仕事人間なの〜」
有岡「そう、なんだ！」
A「彼氏いたらこの場にはいないしね。」
有岡「だよなっ」
A「大貴くんはいるの？」
有岡「俺だって彼女いたら女性と2人では会いません〜」
A「意外と純粋なんだね。」
有岡「私服少年ですから！」
A「はははは」
有岡「好きな人もいないの？」
A「え？んーいないよ。大貴くんは？」
有岡「ん、まぁ気になってる人はいるかな。」
A「え！そうなんだ！だれだれ？恋の話楽しい〜！聞かせて聞かせて！」
有岡「そんなにテンション上がる？やだ教えてあげない」
なーんだ。気になる人いるんぢゃん。
やっぱり。
私たちいいお友達になったんだよね。
もし口説かれるようなことがあったら
そのまま流されてしまうんぢゃないかって
そんなこと思ってしまってた自分にブレーキがかかってホッとした。
ような少し寂しいような。
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作者名：mani | 作成日時：2019年1月11日 22時
