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ちょっと待ってて、とどこかに行った涼介。


戻ってきた涼介の左耳には、たった今俺があげたピアスがキラリと光っていた。そしてその手には俺のより少し大きい紙袋を持っていた。


「どうかな?」



「似合ってる。すごく。気に入ってくれた?」

そっとその耳に触れながら聞くと、ぎゅっと抱きしめられて、もちろん、と言ってくれた。


「次は俺の番。はい、これ。開けてみて?」


涼介が渡してきたのは白くて小さめの綺麗な箱。



…なんだろう?



ゆっくりと箱を開けるとそこには、照明の光を受けてきらきらと輝くネックレスが入っていた。


「これ…」


「そう。俺とお揃い」

山田が以前つけていた、モチーフが林檎の形をしたゴールドのネックレス。


これって…



「涼介がデザインしたんだよね?」



「うん。俺にとってはお守りみたいなものなんだよね。慧にもつけて欲しくて」


キラリと光るそれを手に取ると、貸してと俺の手からそれを奪って、俺の首に手を回してつけてくれた。さわさわと触れる手がくすぐったくて思わず首をすくめる。


「とっても綺麗。ネックレスも…慧も」

俺の頬を優しく包んで浮かされたような瞳でじっと見つめ合う。



その言葉が引き金だった。



一気に2人の距離が縮まって唇が重なる。


愛しさが溢れる。
角度を変えて何度も何度も確かめるようにその唇を食んだ。


軽く肩を押されてソファに倒れこむと覆いかぶさるように涼介が上になる。

見下ろす涼介の目には隠し切れていない欲望がちらつき始めていた。


今度はさっきよりも濃い、大人なキスが降ってきて酸素を求めて口を開けると舌が侵入してくる。


「ん…んんっ…んっ…はぁ…はぁ…」

苦しくて、トントンと涼介の胸を叩くと唇が離れ、おでことおでこがこつんとぶつかる。


「慧…好きだよ」


囁く涼介の吐息が唇を撫でる。


「俺も。好きじゃ足りない。…愛してる」



負けじと囁き返すと少し顔が離れて、俺の大好きな笑顔で微笑んでくれた。



fin.


_________________________

このお話は作者完全オリジナル。曲はありません。終わりが微妙ですね、うん。
いかがだったでしょうか。楽しんでいただけたのだろか…。


これにてお話がいっぱいになりました。好き勝手書く妄想にお付き合いくださりありがとうございます。また続編でお会いしましょう。

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(プロフ) - 白米と猫さん» 返信がめちゃめちゃ遅れました…!ごめんなさい…! 読んでいただきありがとうございます!! 最後の方がグダッてしまいましたが、私自身ニヤニヤしながら書いたので白米と猫さんにも楽しんでいただけて大変嬉しいです^ ^ (2017年1月9日 22時) (レス) id: 53968e2e24 (このIDを非表示/違反報告)
白米と猫(プロフ) - クリスマスのやまいの最高です!! (2016年12月26日 0時) (レス) id: f122806c5b (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - とても面白いです(^o^)いのやま好きなので案Aがいいです!更新楽しみしてます! (2016年7月28日 2時) (レス) id: 41358da221 (このIDを非表示/違反報告)
しおり - どちらも素敵なのですが、案Aのやまいのの続きが気になるのでAを希望します! (2016年7月3日 23時) (レス) id: 83528b9846 (このIDを非表示/違反報告)
いのやま - 案Aがいいです!いのやまの続きが読みたいです! (2016年7月3日 23時) (レス) id: 894b723aeb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月1日 23時

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