ゲタ吉と膝枕 ページ7
食事をし終えて喫茶店を出た後、近くの公園のベンチに座った。
私はデートプランを何も考えていないし、教えられてもいないので、彼が何をしたいのかはよく分からないが、彼曰くやりたい事があるらしい。
「ここで、三つ目のお願い良いですか？」
「一々聞かなくても、お願いだったら聞くよ？」
「ぼく、Aさんが嫌がる事はしたくないので。」
普段から、私が離れろって言っても離れた事ない癖に何を今更と思ったが、私も別に本気で嫌がっていた訳でもないので黙っておいた。
そこを指摘されたら返答に困るので。
「それで、三つ目のお願いは？」
「膝枕して欲しいです！撫でるのもセットで！」
「ここで？」
「はい！ぼくと君の関係を世に知らしめる為にも、ここが最適なんです！」
「私達別にそういう関係じゃないじゃん。外でやるとか恥ずかしいからせめて誰も居ない所で…」
「ダメです！誰も居ない所だとぼくの理性が危ない！」
理性が…って獣か？
こんな人の多い公園で、見られながら膝枕とかどういう拷問なのだ？
私を恥ずか死させる気か？
そういえば、世のアベック達がよく公共の場でいちゃついているが、それは彼の言う様に、自分達こんなにいい関係なんですよと、世に知らしめたいからだったのか、成程納得。
いや、話題を変えて現実逃避してる場合じゃない。
目の前の田中くんは、目を輝かせて今か今かと待っている。
とても嫌だがこれはお願いだ。
私に出来る範囲のお願いなので、断る等言語道断。
私は約束は守る女だ。
私は意を決して、膝枕を許可した。
「膝枕…許可します。」
「イイんですか！？わーい！」
田中くんは大喜びで、では早速と私の膝にゆっくり頭を乗せた。
白っぽい銀髪が私の膝をくすぐる。
恐る恐る髪に触れてゆっくりと撫れば、田中くんは気持ち良さそうに頬を緩めた。
彼の髪は手触りが良くてサラサラだった。
「Aさんの膝、とても心地良くて眠ってしまいそうです。」
「それは良かった？けど、いつまで続ければいいの？今日この後どこか行く予定とかあるの？私何も言われてなかったし、デートプラン考えてないよ？」
「考えてなくても全然大丈夫です。ぼくお金ないし、今日はこのままぼくん家に行く予定です。君をぼくの家族に紹介したいので。」
「ふーん。」
適当に相槌を打ったが、これって不味いのでは？
彼の家族に会うとなれば、手土産の一つや二つ用意すべきじゃなかろうか。
そもそも家に行かなければ？
どうしたものか…｡
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ミネ丸(プロフ) - ルーシュ1101さん» ルーシュ1101さん、読んでくださりありがとうございます！遅めの更新かもしれませんが、飽きずに待っていてくださると嬉しいです！ (2月21日 3時) (
レス) id: 8755400abf (このIDを非表示/違反報告)
ルーシュ1101(プロフ) - 最近〓くんにハマったばっかりなので〓くんの小説で更新されているものがあって凄く嬉しいです！！！これからも更新頑張ってください！！ (2月20日 18時) (レス) @page5 id: e241173cc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミネ丸 | 作成日時：2024年2月3日 4時
