溺愛と束縛 Taiga.K ページ9
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今日は大学のサークルの飲み会。
束縛の激しい彼氏が珍しく飲み会に参加することを許してくれたから楽しみにしていたのに、
「…なんでジェスと慎ちゃんがいるの？」
なぜか私の両隣にはこのサークルに所属していないはずのジェスと慎ちゃんが座っていた。
「ごめんて！そんなに怒らないでよ！！」
「俺らだって来たくなかったけど大我がレポート終わらなくて飲み会行けなくなったから代わりにAを護衛してきてって頼まれたんだよ！」
「だからってなんで2人も…」
「きょもが"お前らどっちかだと不安だから2人で行ってきて''って言うんだもん！ひどいよね〜」
「いや、まぁ…だからって私の両隣を陣取らなくても…」
「残念ながら大我に"絶対Aの両隣を死守してね。じゃないと叙々苑奢ってあげないからね"って言われちゃってるんだよね！Ahaha!!」
「私は叙々苑に負けたの…」
「てなわけで証拠写真送らないときょもに殺されちゃうから写真撮るね、はい、チーズ！」
「ええっ⁉ちょ、まって…」
カメラを見て構える暇もなくスリーショットを撮られて大我に送信された。
結局、楽しみにしていた飲み会なのにずっとジェスと慎ちゃんが私の両隣にいたせいで他の人とはほとんど喋れなかった。
飲み会終わりに携帯を確認したら、大我から“うちに来て”っ連絡が入っていたからジェスと慎ちゃんに大我の家まで送ってもらった。
「ごめんね、2人とも迷惑かけちゃって…」
「全然！叙々苑のためと思えばAの護衛なんて朝飯前よ！！」
「ねぇ、食べ物に釣られないでもらえるかな」
「まあまあ！じゃあ、大我によろしく〜」
「うん！送ってくれてありがとう」
2人と別れて大我が住んでいるマンションのインターホンを鳴らすと即座にパタパタと足音が聞こえてきて、ドアが開いた。
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作者名：哀 | 作成日時：2020年9月15日 2時
