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そうこうしているうちに流星群がピークになる時間になっていて、ベンチに座って空を見上げると、次第にたくさんの流星群が空へと降り注いだ。
「「うわぁ〜！」」
ふたりしてあげた感嘆の声が揃って、思わず顔を見合わせて笑った。いつもはひとりで見ていた流星群も、好きな人と2人で見ればいつもの何倍も輝いていてとても綺麗だった。
「うわぁ〜これはお願いごとしなきゃ！よし！」
そういって両手を合わせて握って、�眞呂�んは何かを願っていた。
それなら私もと、同じように祈りのポーズをして願った。
''�眞呂�んに気持ちを伝えられる勇気をください''と。
目を開けると�眞呂�んがこちらを向いて聞いてきた。
「ねぇ、Aさんはなんてお願いしたの？」
…ちょうどいい。言うなら今しかない。頑張れ、私。
「…�眞呂�んに好きって言えますようにってお願いした」
「…え？」
「…�眞呂�んのことが、好きです」
私の突然の告白に、彼は驚いて固まっていた。まあそれもそうか。あまり接点のなかった女に急に告白されても困ることはわかりきってる。
ただ私は、気持ちが伝えられればそれで満足だった。
「…急にごめんね、返事はいらないから」
そういって望遠鏡を抱えて立ち去ろうと思ったその時
「待って！！」
彼はそう言うと私の手を掴んだ。
「ごめん、本当はテレビで流星群のこと知ったなんて嘘」
「…え？」
「本当は、今日教室でAさんが友達と高台に流星群を見に行くって話してたのを聞いたから来た。Aさんに会いたくて来た」
「私に会いたくて…？」
「俺は流星群にこう願ったよ、''Aさんと両想いになれますように''って」
「うそ…」
「ほんと！…Aさん、俺もずっと前からあなたのことが好きでした。だから…俺でよければ付き合ってください」
「…はいっ」
何百年に一度しかない流星群が降り注ぐ夜に、小さな革命が起こった。
星屑革命 / END
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作者名：哀 | 作成日時：2020年9月15日 2時
