メリーバッドエンド (ページ6)

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''え～⁉京本先輩卒業式来ないの～？''

''それが今海外にいるから卒業式に来れないらしいよ''

''え～めちゃめちゃショック…最後にあの美貌を拝みたかったなぁ…''

卒業式当日、風の噂で京本先輩が海外にいることを知って、卒業式にも出席しないことを知った。

最後に挨拶くらいしたかったな…何て思いつつ、元気にしていそうなことに安心した。

卒業式後、生徒会役員の仕事である会場の片付けが終わる頃には、校舎にはもう誰も残っていなくて、1人寂しく昇降口へ向かった。

いつものように下駄箱を開けて靴を取り出そうとしたら、ひらひらと下駄箱から何かが舞って落ちた。

何かと疑問に思いつつ拾い上げると、それは小さな封筒で、表にAちゃんへと宛名が書かれていた。

しかし、差出人の名前は書かれていなかった。

でも、なんとなく字でわかった。

差出人不明の手紙を開くと、こう書かれていた。

''たかが18年間生きただけでこんなことを言うなんて馬鹿げているかもしれませんが聞いてください。

僕の人生、これから先どんなことが起こっても、後にも先にも貴女と過ごした時間以上に大切だと思えるものはきっとありません。僕にたくさんの勇気と希望を、そして幸せをくれてありがとう。

貴女のことが、好きでした。''

　

アノニマス・ラブレター / END
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