メリーバッドエンド (ページ27)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:28,876 hit

女の子の日は　Taiga.K ページ27

*

…あ、これはダメだ。

突然キリキリと痛みだすお腹。

今月も女の子にとって憂鬱な時期がやってきてしまったようだ。

精神こそ不安定にならないものの、私はひどくお腹が痛くなるタイプで初日は普通に生活することさえキツイ。ベットの上から一歩も動けなくなってしまう。

とりあえず薬を飲んではみたけど、今月は効きが悪い月らしく、諦めて布団に潜り込んだ。

「…いったぁ」

布団の中で痛みと格闘していると、しばらくして玄関のインターホンが鳴る音が聞こえた。

おそらくデートの約束をしていた大我が迎えに来てくれたのだろうけど、玄関までたどり着ける気がしなかった私は仕方なく携帯を取り出して電話をかけた。

「…もしもし、A？どうしたの？」

「ごめん大我…今動けないから勝手に入ってきて…鍵空いてるから」

そう言って電話を切ると、勢いよく扉の開く音がして、バタバタと慌ただしい足音が聞こえた。

「A⁉どうしたの⁉何があったの⁉」

「ちょ、落ち着いて…ただの女の子の日だから…」

そう伝えると、顔を真っ赤にして''あっ、そっか…''と呟いた。

「確かにそろそろだったよね…今日はお家でゆっくりしよう」

「うん…ありがとう大我」

「お昼ご飯は食べた？何か食べられる？」

「…オムライス食べたい」

「ふふっ、俺の十八番じゃん、任せとけ」

"作り終わるまでゆっくり寝てて"と言われたからお言葉に甘えてお布団に潜り込んでキッチンに立ってる大我を眺めてた。

*