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「…京本が会計係？キャラじゃないじゃん、どうしたの」
「まあ内申点稼ぎのためにね、部活やってないから生徒会くらいやるべきかな〜って」
「嘘つけ、お前成績いいんだから内申点なんて今更稼ぐ必要ないだろ」
さっきから俺に毒づいているのは幼馴染の松村北斗。昔は大我くんっていって俺の後ろをずっとついて回っていたのに、今や反抗期なのか名字呼び捨てでツンツンしてて可愛げがなくなってしまった。年は2歳下で来年から俺と同じ高校に通うらしい。
「まああれか、どうせ家に帰りたくないんだろ」
「わかってんなら聞くなよ〜」
「いつまで親父さんに反抗してんだよ」
「…死ぬまで」
「…まあそれならそれで、俺はいいと思うよ」
…なんだかんだ北斗は俺に甘い。絶対に俺が嫌がるようなことは言わないし俺を否定しない。
「でもお前来年受験生なんだから、反抗するならするで進路ちゃん考えな」
「…北斗、母さんより母さんみたいなんだけど」
「こんなバカ息子産んだ記憶ありません」
「てかさ、高校ではちゃんと俺のこと京本先輩って呼べよ」
「はぁ？なんでだよ面倒くせぇ」
「いや、俺一応先輩だからね？」
学校での俺は、言ってしまえば一匹狼。
女の子はたくさん寄ってくるけど、みんなガツガツ来るからなんか苦手で適当に避けてる。男はそんな俺をよく思ってないのか、なかなか話しかけてくれる人はいない。人見知りな性格も相まって友達はせいぜい2、3人だ。
「きょも！今日さ、駅前のゲーセン行かね？」
「あー、ごめん樹。今日生徒会の顔合わせあるの」
「あー！そっか、今日か！にしてもきょもが生徒会とか笑える(笑)」
「うるせぇ(笑)俺だってそれくらい出来るし」
「ふーん、まあ頑張って〜」
バイバイ、と手を振る樹を見送って生徒会室へと向かった。
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作者名：哀 | 作成日時：2020年9月15日 2時
