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「あ、そういえばこれどういうこと？」
そういって見せられたのは、さっきのスリーショットだった。
「ちゃんとした証拠写真じゃん」
「そうじゃなくてここ！肩！なんでジェシーに抱かれてんの！」
「あ、本当だ」
「はぁ？気付いてなかったの？」
「急にハイ、チーズって言われたから慌ててなんとも思わなかったな…」
「も〜やだ、無防備すぎ信用ならない。やっぱり金輪際飲み会禁止、ジェシーと慎太郎にも近づいちゃダメ」
「え⁉それはさすがに厳しくない？てか自分でジェスと慎ちゃんにわざわざ護衛させたくせに…」
「ジェシーめ…叙々苑の話はナシだな…」
「おーい、大我ちゃん聞いてる？」
「ねぇ、もう家から出ないで」
「おおう、急に話がぶっ飛んだな」
「やだやだ、もうAが可愛くて心配すぎて外に出したくない」
「心配はありがたいんだけどね？ちょっと度が過ぎてるね？」
「じゃあせめて俺から半径1メートル以上離れないでね？」
「それじゃトイレに行けないね」
「ついてくもん」
「…それはお縄を頂戴しちゃうね？」
いつも以上に束縛したがる彼を宥めるのはとても面倒くさい。でもそんな所も可愛いなんて思ってしまってる私もなかなか重症だろう。
「服もアクセサリーも全部お揃いにして俺のものってアピールする」
「あの、好きな服くらい着させてください」
「…じゃあAが着る服全部俺が用意する」
「大我ちゃん、そろそろ落ち着いて」
「……わかった」
やっと落ち着いてくれたか…と思いきや、急に体を反転させられ膝の上に座らされると、首筋に顔を埋められた。
「ひゃ！ちょ、何してんの！」
「ん？マーキング」
「やだ…恥ずかしいからやめて」
「これくらいで恥ずかしがってちゃダメだよ」
「へ？」
「…これからもっとつけるんだから」
そういう大我の目はゾクっとするほど鋭くて、これはもう逃げられないと思った。
その後、これでもかというほど身体中に痕をつけられてヘロヘロになった私を見て大我は満足そうに笑いながら、
「もっと俺のものだって自覚持ってね？」
そういって甘いキスをくれた。
しばらくは飲み会とジェスや慎ちゃんに近づくのはやめようと心に誓った。
溺愛と束縛 / END.
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作者名：哀 | 作成日時：2020年9月15日 2時
