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何処からか男の声が聞こえてくる。
キョロキョロと辺りを見回し声がする方に近寄れば、少し弱っているのか声が震えているが俺と同い歳であろう男が体育座りでそこに居る。
俺の方が身長が高いのか、しゃがんでも必然的に見下ろす形になってしまい目の前の男はビクついて俺から目線を外す。
･･･俺の顔が怖いんだろう、自覚はしている。
『帰る家、無いの？』
優しく、ゆっくり。刺激しないように問いかける。潤んだ瞳が俺の顔を映し、数回瞬きをして目線を逸らす。
触れたらすぐに壊れそうなほどに儚い表情に思わず見蕩れてしまう。
そんな俺を瞳には映さぬまま、男は口をそっと開いた。
「...うん、無くなっちゃった。」
生憎、俺はあんまり頭が賢くないからすぐに言葉は返せなかった。
それに、傷付けるような発言はしたくないという気持ちもある。言葉を返す代わりに、少しばかり気が楽になればいいと頭を撫でてあげた。
ふと、腕時計を見ればその時間に少し驚いた。
普段は30分程度で帰れるはずなのに、今日は1時間も経っていたらしい。そろそろ帰らなくては、と立ち上がる。
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ぽちたつ(プロフ) - 初めまして。失礼いたします。お話、拝見させて頂きました！iwfkさん厨な身としましては、今後のふたりの展開が早速気になっております。今後とも楽しみにしております！頑張って下さい^_^ (2020年6月14日 1時) (
レス) id: 8fa565a580 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこれもん | 作成日時：2020年5月16日 23時
