蝶のいた図書室 (ページ4)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:13,511 hit

二冊目【図書委員】ページ4

.

「最っ悪」

放課後、私はイライラしながら廊下を歩く。

まさかついでに委員会決めもやるなんて…。

適当に「余った所でいいです」って

言ったせいで黒板係りと図書委員だなんて…。

面倒くさい。

てか、図書委員って何すればいいんだ？

一年の頃は図書委員じゃなかったし

そもそも図書室にすら行った事ないぞ。

どうしよう…。

とりあえず、図書室の場所だけ把握

しとくか…。

「南校舎三階の一番奥か……把握」

うちの学校なんでか校舎三つに分かれてるん

だよなぁ……北と中央と南。

広すぎるんだよ……。

「さて、場所把握したし帰るか」

あんま図書委員にいい印象はない。

中学の頃の図書委員がヤンキーばっか

だったから。

仕事しないしロクに本も読めないし。

ヤンキーだったらやだなぁ…。

偏見かもしれないけど、いい印象ではない。

「うわあああああああ！！」

……今、図書室から男子の叫び声聞こえたよな。

……い、行くべきか？これ。

もしも怪我してたら大変だし……。

けど、男子と関わりたくないし……。

あぁもう！！

「大丈夫ですか！？」

勢いで扉を開ける。

「あっ、お騒がせしてすみません！！」

めっちゃ慌ててる礼儀正しい眼帯男子がいた。