第五十五話【悪魔】 ページ12
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生まれた時も、戦場にいる時も、
今でも
悪魔は近くにいる。
生まれた時の悪魔は両親。
子供を欲したクセに都合が悪くなり
下ろそうにも下ろせず
俺が生まれた。
あぁ、本当に最悪だよ。
俺が邪魔だから殺そうと何度も何度も
計画を立てて尽く失敗している。
あの頃は弱虫だった……その弱虫のおかげで
計画が失敗する方向にいつも行動してた。
けど、当時のトラウマが消えることはない。
本当に殺されかけた時、刺された感じも
全て覚えている。
まぁ、両親は俺を殺そうとしてる所を
警察に見つかって捕まったけどな。
さて、戦場の悪魔の話をしよう。
戦場の悪魔は自分自身でもあり無能な上司。
この頃から宝石について勉強してて
それなりに宝石職人の元で働いたりしてた
まぁ、兵士になってからは働けなくなり
辞めた後は独学だった。
これは置いといて、無能な上司は無理な命令
ばかりする。
俺はそれに答えられるよう必死に鍛練をした。
気付けば戦場で誰よりも戦った。
それなりに宝石に詳しい兵士から畏怖の念を
込めて【オパール】と呼ばれた。
宝石に失礼なのにな。
無能な上司の命令で同期は全員死んだ。
一番仲の良かった同期は死に際に
俺と一緒に戦えて良かったとか言ってたな…。
本当、アイツは……変わらない。
同期が全員死んで、戦争が終わった数年後。
俺は兵士を辞めて宝石専門の何でも屋になった
……この頃から割れた宝石が死体に見える
ようになったのは。
近くに優しくしてくれた宝石職人さんがいた。
だが、依頼の期限はまだなのに待ちきれない
貴族はその人を殺した。
理不尽すぎる。悪魔だ。
悪魔は消えたはずなのに、まだ近くに
いたなんて…。
怖くなったよ、家や戦場にいた悪魔が
まさかこんな近くにいただなんて。
怖くなってしまった。
だから、期限より早く作るんだ、直すんだ
ただし、手抜きはダメだ。
宝石が台無しになる。
慎重に丁寧に直すんだ。
そして、これが今の俺を作り上げた。
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あんりあ - ﾊｧｱ↑完結おめでとうございます！！やっぱ面白いんだよなぁ...見返してきます() (2020年11月14日 22時) (
レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - 好き...切ったらケーキになる包丁...？どっかで見聞きしたような() 更新無理せず頑張ってください！ (2020年9月6日 22時) (レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
そな - 一気に全部読んでしまいました！！夢主くんめっさ好き！頑張ってください！応援してます (2020年9月5日 21時) (レス) id: 4f39522c1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シアン（元アイネスト） | 作成日時：2020年9月1日 0時
