一回目 ページ3
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『メイド長はとても怖いお方だ』
はぁ、そうですか
そうとしか感想がないです
仕事をサボってた人間にそう言われても
何も感じないです
仕事をサボってたら叱るのが当たり前
それだけの話だ
時刻は14時40分
アフタヌーン・ティの時間まであと20分か…
若干余裕だな
「今日はティラミスがいいと言っていた筈…
用意しなければ」
ティラミスならばアールグレイだろうか
そこは聞いてみなければ
あと、ティラミスだけでいいのだろうか…
他にも出した方が……
「また脱走しおって！！！」
……またか
ティラミスどうこうは二の次だ
今は総統閣下捜索を考えよう
何、いつもの事だ
さて、今日は何処に“隠れて”いるのか
相変わらず、埃が溜まっている
空き部屋だからと言って掃除を怠ったな…
急な客人にも対応できるように常日頃から
掃除をするようあれだけ言ったのに……
まったく
鷹のレリーフがある扉を開ける
鷹のレリーフがある扉は隅の隅に存在し
更に埃っぽい
こんな所に総統閣下はいないだろうと考えて
誰も近付かない
なんて甘い考えなのか
”こういう所“だからこそ、総統閣下はいる
ほら、現に総統閣下は毛布にくるまり
蹲っている
「見つけましたよ、総統閣下」
埃だらけの毛布を少しだけどかすと
総統閣下は頭を抱えて怯えた表情だった
誰も知らない、総統閣下の顔
「A…？」
「はい、私です」
怯えた表情はそのままに
私をただ見つめる
私は扉を閉めて、総統閣下に近づく
「どうされたんですか？」
総統閣下の前にしゃがみ
自分なりに優しい口調にしてそう聞くと
総統閣下は体を震わせながら
「罵倒された……能無しとか…
汚ならしい…とか」
子供じみた馬鹿らしい罵倒を総統閣下に
浴びせた同期がいた
しかしそれは総統閣下がまだ前線で戦う
兵士の頃の話だ
確か、その同期は……
「貴方を罵倒した同期は
貴方を罵倒した数日後に戦争で死にました
…ご安心下さい、もういませんよ」
私の発言に安心したのか総統閣下は
立ち上がり、私の手を握った
「迷惑、かけたな」
「いつもの事ですから」
総統閣下は私の手を離さなかった
誰にも見られないうちに総統閣下を
総統室まで戻らせた
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みるく亭 - ああああああああ！いい話！ (11月9日 12時) (
レス) @page16 id: 78d03dd0b2 (このIDを非表示/違反報告)
ニャノこ - 最後の終わり方好きすぎる！！！！現実で結婚したい！！！！ (2022年6月19日 19時) (レス) @page32 id: 6075a19807 (このIDを非表示/違反報告)
ハク - キャーグルさんと結婚するなんて最高じゃん！現実でやりたいな (2020年12月2日 23時) (レス) id: 0830061a27 (このIDを非表示/違反報告)
桜花 - あはっ！禁断の恋みたいやね (2020年9月23日 17時) (レス) id: 0830061a27 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - え？何この作品()最高か？お？え、え、えぇ？え？言葉に表せん。すごく心が暖かいんじゃぁ…。(???)グルさんと夢主ちゃんお幸せになぁ(泣)ほんま、素敵すぎる作品でした！！！ありがとうございましたｧｧｱｱｧｱｯｯｯ!!!! (2020年4月19日 4時) (レス) id: 2612ac3b18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイネスト | 作成日時：2019年10月30日 6時
