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広がる熱とどこかで聞いた声。 ページ32

「レン、大丈夫か?」

「…まさか龍巳に助けてもらうなんて、考えた事無かったわ。」

「そうかよ。」


手を差し出すとレンはその手を取った。

血の通った温かい手だ。

人間だと再確認する。

唯の殺戮兵器じゃない、人間。

ほっと安堵する。


「刀、折れてるぞ。」

「本当だ…でも、もう必要ないよ。」

「そうなのか?」

「うん、必要ないの、もう…」


ボロボロと流れ落ちる涙を龍巳は見ないフリをした。

それがレンにとってどんなに嬉しかったか、

どんなに安心したか。


「記憶はどうだったの?」

「後悔もあったし、凄く色々あった。」


レンはそう、と言って何も言わなかった。

龍巳はレンをぱっと見た。


「もう俺は"死神"じゃない、だから安心しろ。」

「うん、うん。」

「…もう泣くなよ。」

「うん、ごめん。」


涙を拭う手が優しくて、暖かくて、少し力が強くて、ちょっと痛い。

不器用な所は変わらない。

何も変わらない。


(変わらなくていいんだよ、変わらないでいてよ。)


切なる願いは龍巳に届いていた。


「ほら、恋仲さん居るぞ、行ってこいよ。」

「え?お、おう。」


アストの方へ向かう龍巳の背中を呆然と見た。

やけに大きくて、

昔よりも大きく見えて、

猫の友人は小さく手を振った。

占い師は天を仰いだ、キラキラと舞い落ちる水晶の欠片が地に刺さる。→←龍は選択を迫られる。



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龍巳@キチガイ - 一部名前を変えている方もいらっしゃいます、コメント欄で名前を晒すのも止めて下さい。中傷、無断転載も同様です。ルールを守って下さいね。 (2016年10月7日 22時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - 感想はこちらのコメント欄にてお願いします、TwitterのIDを載せたりするのは絶対にやめて下さい、評価は星とTwitterのふぁぼでお願いします。 (2016年10月7日 22時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:龍巳@キチガイ | 作者ホームページ:ホームページの追加は禁じます。  
作成日時:2016年10月6日 22時

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