占いツクール
検索窓
今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:2,785 hit

その笑みは何かを溶かした。 ページ29

「大丈夫すか。」

「うん…敵なのに、ごめん。」


蒼空音を起き上がらせると龍巳はふぅ、と息を吐いた。

そしてまた歩み出す。


「何の真似っすか、キルティアさん。」


突きつけられた刃にぴくりとも反応しない、

冷静さが欠けないのは流石だ、とキルティアは小さく尊敬した。

自分だったらすぐに我を忘れて攻撃するのに。


「ぴゃっ!意味はないよ、ただ…」


痛みがするはずなのに龍巳は痛みを感じない。


(冷たい。)


小さな痛みに気付かなくなってしまった龍巳の異常な感覚、

キルティアは其処がまた良いんだよね、とふっと笑う。


「遊ばない?」

「嫌だよ、怪我人優先。」


つまらなそうにするキルティアに龍巳は言う。


「ひと段落したら遊びますから…」

「駄目!今!!」

「…何で。」

「前も断られたし…私は死神ちゃんと遊びたいの!」


文句を垂れるキルティアに龍巳は遊ぼうかとも考えたが止めた。

鎌が手元に無い、それにまだ怪我人が残っている。

一番は面倒くさいという感情が強いが…


「やっぱ、無理っす。」

「えっ、待って待って死神ちゃん、ね?ちょっとだけだからさ!」

「だーめだっつの。」


キルティアの背後にはいつの間にかクラウンが立っていた。

クラウンも包帯だらけだがまだまだ元気そうだった。


「クラウンとはもう遊んだもん!」

「俺がいつお前と遊ぶっつったよ、龍巳、はい。」

「あ、包帯…ありがとうお兄さん。」


包帯を袋に入れると龍巳はフラフラと怪我人の方へ向かう。

其れを見届けようとしたクラウンは考えた。


(龍巳あのままじゃ倒れるんじゃね?)


そう思うと龍巳に言った。


「龍巳ー、交代するよ?」


クラウンがそう言うと龍巳はえ?と聞き返した。

そして少し考えると龍巳はまた口を開いた。


「ごめん、お願いして良い?」

「おう、任せとけ。」

「あっ、私も手伝うー!」


キルティアがクラウンに追い付くと二人は怪我人の方へ向かう。

其れを見届けた龍巳はとある人を探し始めた。

其処に倒れたまま笑い合う存在を遠くから見詰める。→←荒廃と瓦礫、喧騒の中で再び歩み出す。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定キーワード:Twitter , フォロワー , 龍巳の小説企画
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

龍巳@キチガイ - 一部名前を変えている方もいらっしゃいます、コメント欄で名前を晒すのも止めて下さい。中傷、無断転載も同様です。ルールを守って下さいね。 (2016年10月7日 22時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - 感想はこちらのコメント欄にてお願いします、TwitterのIDを載せたりするのは絶対にやめて下さい、評価は星とTwitterのふぁぼでお願いします。 (2016年10月7日 22時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:龍巳@キチガイ | 作者ホームページ:ホームページの追加は禁じます。  
作成日時:2016年10月6日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。