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2人はぶつかり合い、白は其れを見て覚悟を決めた。 ページ35

「たつみぃん!」

「…麗子、何の用?」


答えは分かっているが敢えて聞いてみた。

麗子は満面の笑みで答えた。


「殺し合い!」

「…やっぱ其れ、笑顔で言う事じゃないよ。」

「きひゃっ、そう?」


麗子の着ている服が靡き龍巳の目がギラリと光る。

刃物の音が戦場に響き全ての者がその音を聞いていた。


「楽しそうだねぇ。」


月は呆れながら言った。


「龍巳ってあんなキャラじゃねぇよな?」


クラウンは苦笑を零した。


「龍巳笑ってる。」


レンは譫言の様に呟いた。


「…」


世羅はそれを眺めていた。


(龍巳さんも選択した、それなら、私も。)


風に揺れる髪と軍警師団の白いコートがバサバサと鳴る。

其の肩を誰かが叩いた。

振り返るとニコニコ笑ったキルティアが居た。


「やあ!世羅ってあんたでしょ?」

「はい、そうですけど…」

「面白いなぁ、あんたの進む道が気になる。」


キルティアは心底楽しそうにクルクルと回る。


「死神ちゃんの末路も気になるけどね、ぴゃっ!」


そう言ってキルティアは何処かへ行ってしまった。

世羅は真っ白のコートを脱いで軍服も脱いだ。

シャツは泥だらけだった。


「…龍巳さん!!」


麗子と相打ちになってボロボロの龍巳の元へ駆け寄る。

未来は其の手に、

全てが終わった今。→←終わらない日に月は深く微笑む。



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龍巳@キチガイ - 一部名前を変えている方もいらっしゃいます、コメント欄で名前を晒すのも止めて下さい。中傷、無断転載も同様です。ルールを守って下さいね。 (2016年10月7日 22時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - 感想はこちらのコメント欄にてお願いします、TwitterのIDを載せたりするのは絶対にやめて下さい、評価は星とTwitterのふぁぼでお願いします。 (2016年10月7日 22時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:龍巳@キチガイ | 作者ホームページ:ホームページの追加は禁じます。  
作成日時:2016年10月6日 22時

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