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朝食後、部屋に戻ってからも及川と岩泉はこの部屋にいるようだ。
及川「そういえば美海ちゃん。勉強、分かりそう?」
その言葉に美海はこくんと頷いた。
美海「はい。一応高校にも行ったりするので高校卒業レベルまでの学習は済んでいます。それに、昨日受けた授業は全て分かりやすく解説されていたので恐らく大丈夫です。」
美海がそう言うと、及川は美海の頭を優しく撫でた。
及川「すごいねぇ。飛雄ちゃんとチビちゃんもきちんと見習いなよー。授業はちゃんと寝ないで受けなさい。前回のテスト、2人とも一教科赤点とっちゃってさぁ...。せっかくテスト前に及川さんが教えてあげたのに...。」
その言葉に影山も日向も押し黙った。
岩泉「赤点とるとグループの点数が引かれるんだからな。及川はどうでもいいけど、お前らはグループにも迷惑をかけていることになるんだぞ。」
岩泉がそう言うと及川は
「岩ちゃんは人に偉そうには言えないでしょ?赤点ではないけど、結構やばい点数は取ってるんだから。」
と頬を膨らませながら言った。
それを聞いた岩泉は及川の頭ををパシッと叩いた。
誠に理不尽である。
及川「いった!!痛いよ岩ちゃん。でも本当の事でしょ?毎回テスト前に教えてあげてるの、俺だからね。感謝してね?」
岩泉「ハイハイありがとうありがとう。」
影山「オイカワサン、アリガトウゴザイマス。」
日向「大王様...赤点取ってごめんなさい!!」
及川「岩ちゃんと飛雄ちゃんは感謝の仕方がめちゃくちゃ適当だし、棒読みだし!!チビちゃんは今回もきちんと教えてあげるからね。今度は赤点やめてね。...って、何で俺敵に塩を送ってんだろう...?」
唐突に賢者モードに入った及川は置いておき、及川にそう言われた日向はキラキラした目で
「ありがとうございます!!」
と言った。
及川「まぁ、ごちゃごちゃ考えなくていいか。金田一も勉強会参加してるし、敵に塩ばかり送ってる訳じゃ無いからね。国見ちゃんはきちんと勉強できるけど...。」
及川は1人勝手に納得して、ウンウンと頷いている。
美海(それにしても、何故僕は及川さんのお膝の上に乗ってるんでしょう?)
美海はその問いを口に出すことは無かったが、ずっと考えていたという...。
お久しぶりです
時間があったので更新しておきます
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作者名:柊海翔 | 作成日時:2020年3月16日 19時