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及川「赤葦くん、いたよ。
鬼人が。」
そこを見ると、5体の鬼人がキョロキョロと周りを見ていた。
影山「あれ、中級ッスね。」
鬼人は、その色や角で強さが分かる。
青色は下級の鬼人、黄色は中級の鬼人、赤色のが上級の鬼人。
また同じ色でも、角は1本の方が弱く、2本角があるものは強い。
今いるのは黄色で、1体は角が2本あり、この鬼人たちの中の恐らくリーダーなのだろう。
他の4体は角が1本なので、そのリーダーに従うものだろう。
影山「でも、奥の方にはもっと強いのがいるみたいっス。
だいぶ分かりやすくなってきました。」
松川「...じゃあ、こいつらをさっさと倒して奥に行くべきかな?」
赤葦「そうですね。
幸い、黄色ならどうにかなるはずなので。
...でも...」
花巻「赤色がいるとなると話が変わってくるよね...。」
岩泉「そんなこと、後で考えんぞ!!
今は目の前の敵だけに集中しろ!!」
赤葦「!!
そうですね。
どういうやり方でもいいです。
心臓を潰してください。」
「「「「「「OK!!/おう!!」」」」」」
影山「じゃあ、俺は足止めするっス。」
そう言うと、影山は鬼人たちの足元を凍らせ、歩けなくした。
花巻「そしたら俺の出番かな?」
花巻はそう言うと、鬼人の動きを封じ、及川は花巻が動きを封じた鬼人の心臓を炎の剣で刺した。
メラメラと燃え上がる鬼人達を一瞥し、及川は
「進もう」
と言った。
そして、奥に進もうとした瞬間、ガサッと奥から音が聞こえた。
美海「うわっとっとっ...。」
ふわりと飛ばされてきた美海を及川が受け止めると、美海はチラッと上を見て、
「すみません。
飛ばされてきちゃいました。」
と言った。
及川「美海ちゃん!!
無事だったんだね!!」
及川がギューッと抱きつくと、
「うわぁ!!
はっ、離してください!!
僕、まだ鬼人を倒し終わってないんです!!」
と美海はじたばたした。
赤葦「美海、白福さんと谷地さんは?」
美海「奥にいますけど、特殊なシールドの中なので無事ですよ。
少し気絶してもらってますけど...。」
そう言うと、全員がホッとしたような表情を見せる。
美海「でも、ちょうど良かった。
シールドの方気にしながら戦うの大変だったんで、白福さんと谷地さんのことを受け取ってください。」
そう言うと、ふわふわと何かが飛んできた。
よく見ると円形のシールドだった。
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作者名:柊海翔 | 作成日時:2020年3月16日 19時