53 ページ15
また及川が何か言おうとした時、不意に侑が及川の口を塞いだ。
及川「んぐぐ！！」
侑「静かにしてや。
女子が露天風呂の方に来たで。
せっかくの女子の会話が聞こえんやろ？」
どうやら女子たちも露天風呂の方に来たようだ。
白福「はぁ〜。星が綺麗だね〜。」
谷地「ですね〜。
ここからだと良く見えます！」
雀田「うんうん。
周りに明かりがあまり無いしね〜。
ここからの眺め、ほんとサイコーだよ。」
清水「...ところで、ずっと思ってたんだけど、結愛ちゃん。
体の発育良くない？」
白福「確かに〜。
この歳にしては大きい方じゃない？」
美海「発育がいい...とは？」
雀田「うーん。
まぁ、簡単に言えば、大人の人みたいってこと。」
美海「そうなんですか？
同世代の人達と一緒にお風呂に入ることはないのでよく分からないですが...。
皆さんがそう言うならそうなのかもしれません。」
侑「どうや？
これでもまだ反対するん？」
侑がドヤ顔で及川を見ると、及川はそっぽを向いた。
先程のように反発をしたりはしないようだ。
黒尾「あれあれ？
もしかして及川さん、美海ちゃんの体、想像しちゃいました？」
ニヤニヤして黒尾が言うと、及川は顔を真っ赤にしながら
「うるさい。
俺は見ないからね。」
と言った。
侑「え〜。見らんと〜？
せっかく及川さんも覗きの共犯にしたろと思ったんに〜。
...まぁええけど。
そのかわり、もう俺らが覗くのを止めたりはせんのやろ？」
及川「あぁもう！！
俺は何も知りませーん。
俺はもう上がるから！！
勝手にして！！」
そう言って及川はプリプリしながら露天風呂から出ていった。
治もどうでも良かったのと、長く入りすぎてのぼせたらしく、いそいそと中に戻ったようだ。
侑「及川さん、出て行ってもうたなぁ。
せっかく、からかいがいがあったんに。
もうちょっと粘ってくれれば良かったのになぁ...。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柊海翔 | 作成日時：2020年3月16日 19時
