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子猫とお茶会 2 ページ37

「なんだよー!紅茶冷めちゃうだろー!」

元太君が不満げに言うと、今度は灰原さんが口を開いた。


「あなた達、ここに来る前もカステラだの沢山食べてたでしょ。糖分の摂りすぎよ。」

「そういう事だ。俺らが丁度いい量入れてやるから、手ぇつけんな。」


保護者ですか!と、光彦君が叫んだ。

いや、気持ちはよく分かりますよ。
私の身近にも保護者と疑うような人たちがいますから。

……過保護すぎてストーカーみたいだけど。


私が色々思い出している間に、コナン君達はパッパとみんなの分の砂糖を入れる。


「…よし、こんなもんだろ。もう飲んでいいぞ!」

コナン君の合図で、皆が飲み始める。

1口、ゴクリと喉が揺れると、何処からか美味しい…という呟きがこぼれた。

満足していただけたようだ。


「…凄い、凄いですAさん!こんなに美味しい紅茶始めて飲みました!」

「本当。Aの紅茶は心が落ち着くわね。」

『良かったです。作ったかいがありました。』


私も彼らの様子を見てから、コップを傾ける。

久しぶりに、アップルティーを作ったが上手く作れていた。

皆、一口目の余韻に浸っているのか、静かに紅茶の水面を見つめている。


『…あ、そう言えば前に来たお客さんからケーキを貰ったんです。
食べますか?』


私がそう聞くと、皆食べたい、と、手を挙げた。
冷蔵庫からケーキを出すと、皆の分を切り分ける。
灰原さんは私の手元を見つめると、目を丸くしていた。


「これ、かなり高いケーキじゃない。並んでも簡単に買えないようなレア物だし…誰が買ってきたの?」

『あぁ…知り合いがちょっと…』


私が話を濁すとコナン君の目が、キラリと光ったのが分かった。

本当、鋭い子。

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ネイト - リクエストで「ジンと赤井さんの取り合い話の話」って出来ますでしょうか? (2019年9月10日 7時) (レス) id: 67fc31259c (このIDを非表示/違反報告)
ネイト - 初コメント失礼します!自分こういう内容の小説ドストライクに大好きなので滅茶苦茶嬉しいです!毎日読んじゃうくらいです!私ジン推しなのでジンが出て来て凄く嬉しいです!これからもずっっと応援しています!無理しない程度に頑張ってください! (2019年9月10日 7時) (レス) id: 67fc31259c (このIDを非表示/違反報告)
飛鷹琴葉(プロフ) - 『殺戮の天使』って知ってますか? セリフが似ていた気がするので、勘違いだったらすいません! (2016年10月20日 22時) (レス) id: 2893b59b0a (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - 言い忘れてましたが、アルビノで差別を受けている人もいます、不謹慎だと思いませんかね? (2016年10月16日 13時) (レス) id: 564a3dbb91 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - アルビノって目は赤くなるんですよ目には毛細血管いっぱいありますし、目が色素無いってのは可笑しいですよ、メラニンの生合成で色素が薄くて色素が薄すぎて毛細血管がたくさんある所では薄ピンクに見えたり赤く見えたりするんですよ (2016年10月16日 13時) (レス) id: 564a3dbb91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:0.001 | 作成日時:2016年5月28日 21時

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