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違う目的、同じ道 1 ページ32

「…コナン君…

どうしたの、こんな遅い時間に呼び出して。」


「安室さん、聞きたい事があるんだ。」



公園の一角。
古い街灯がチカチカと点滅している。

そのせいか彼の顔に影がかかり、その場が一層不気味に思わせる。


今日の昼間、珍しく彼の方から連絡が入ったのだ。

内容は、ただ話がしたいという事と時間と場所
だけだった。


だが、この遅い時間に人通りのないこの公園を選ぶ訳だから、かなり重要な話なのだろう。

彼の顔を見て確証を得た。




「Aさんの事だよ。」


そう言って彼は目を光らせる。

ストレートに聞いてくるところから、彼はAさんの不思議な力と、周りとの関係をある程度知っているのだろう。


そして、僕と彼女の関係も。



「へぇ、コナン君もAさんと仲がいいんだね。」

「安室さん程ではないよ。」


そんなお世辞にさえも、優越感を感じてしまうのだから、僕もかなり彼女に惚れ込んでいるようだ。

顔に出さない様に、コナン君の言いたいことを探る。

まぁ、ここまで来ると単なる確認みたいなものだが。



「それで?コナン君は、Aさんの何を知りたいの?」

そう聞くと、彼はニコリと笑い、そんなの〜…と続ける。


「全てだよ。Aさんの事が全て知りたい。
彼女と周りの関係も、彼女の目的も、彼女の過去も。」

「へぇ、まるでストーカーだね。」

「Aさんが相手だったらストーカーになってもいいかもね。」

「それは、僕も思うよ。」


ははは、と笑ってみても警戒は解かない。


彼は何としても、彼女を懐に入れたいのだろう。

彼女の全てを知ることは、彼女の知っている情報全てを知るということ。

つまり、彼が喉から手が出るほど欲しがっている、黒の組織についても知れるのだ。


「でも、彼女のガードは甘くないよ?」

「そ〜なんだよね…迂闊に近づけば足を払われる。」


彼の目は苦しげに細まっている。

大方、彼女相手に失敗したんだろう。

違う目的、同じ道 2→←*コメ返し*(荒ぶるジン、オマケあり)



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ネイト - リクエストで「ジンと赤井さんの取り合い話の話」って出来ますでしょうか? (2019年9月10日 7時) (レス) id: 67fc31259c (このIDを非表示/違反報告)
ネイト - 初コメント失礼します!自分こういう内容の小説ドストライクに大好きなので滅茶苦茶嬉しいです!毎日読んじゃうくらいです!私ジン推しなのでジンが出て来て凄く嬉しいです!これからもずっっと応援しています!無理しない程度に頑張ってください! (2019年9月10日 7時) (レス) id: 67fc31259c (このIDを非表示/違反報告)
飛鷹琴葉(プロフ) - 『殺戮の天使』って知ってますか? セリフが似ていた気がするので、勘違いだったらすいません! (2016年10月20日 22時) (レス) id: 2893b59b0a (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - 言い忘れてましたが、アルビノで差別を受けている人もいます、不謹慎だと思いませんかね? (2016年10月16日 13時) (レス) id: 564a3dbb91 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - アルビノって目は赤くなるんですよ目には毛細血管いっぱいありますし、目が色素無いってのは可笑しいですよ、メラニンの生合成で色素が薄くて色素が薄すぎて毛細血管がたくさんある所では薄ピンクに見えたり赤く見えたりするんですよ (2016年10月16日 13時) (レス) id: 564a3dbb91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:0.001 | 作成日時:2016年5月28日 21時

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