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アネモネ 1 ページ4

「久しぶりだな、お嬢さん。」

『赤井さん…予約無しは困ります。』


大丈夫だ。店に誰もいない時を選んで来た。

なんて、貴方は、どこでそれを知ったんですか。

紅茶をいれながら、ため息を一つ付くと、
彼は心底可笑しそうにククッと笑った。


『………』

「そんな顔するな。今日は、お前の為に土産も買ってきた。」


赤井さんは、胸元から小さな箱を取り出すと私の頭に置いた。

『背の小さい人は、そういうの嫌うんですよ。』

「おや、それは失礼。
だが、小さいのは悪いことじゃない。可愛らしいじゃないか。」


この人絶対悪いなんて思ってない。

彼の言葉を無視して箱を開けると、中には綺麗なペンダントが入っていた。

私の目はそれに、釘ずけになる。


『ペンダントトップの花、何ていう花?』

「アネモネだ。ギリシャ神話のアドニスが狩りで猪に殺されてしまった時、その流れ出た血からアネモネの花が生まれたという。」

『そこまで詳しくは聞いてません。』


自分の手の中の小さなアネモネは、純粋な赤。

先程の彼の話を聞くと、この花も不気味に思えて来る。


『どうして、アネモネ?』

「あぁ、それは……」


彼は私の後ろに回ると、ペンダントつけてくれた。
そして、首元をつぅ…となぞると、

耳元で

「俺の色に染まっているような気がしてな」

と、囁いた。


『そうですか。てっきり、お前もここで死ね…なんて、いいだすのかと。』

「ククッ…まさか。君には、こちら側に来て欲しいくらいなのだから。」


それとも、俺に殺して欲しいのか?


赤井さんは、笑いを噛み殺したように言った。

『そうですね。赤井さんに撃たれて死んだら、綺麗な赤井さん色になれるでしょうね。』

それもなんだか、おもしろいかもしれない。


「それじゃあ、FBIに来ないか?」

『何が、それじゃあなんですか。』


不満げに見つめると、彼は大切なものを見るように、目を細めた。

それに、私、縛られるのが嫌いなんですよ。

そういうと、赤井さんは、残念とでも言うように


「それじゃ、このペンダントの意味は無いな。」

と、呟いた。

アネモネ 2→←彼女 3



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ネイト - リクエストで「ジンと赤井さんの取り合い話の話」って出来ますでしょうか? (2019年9月10日 7時) (レス) id: 67fc31259c (このIDを非表示/違反報告)
ネイト - 初コメント失礼します!自分こういう内容の小説ドストライクに大好きなので滅茶苦茶嬉しいです!毎日読んじゃうくらいです!私ジン推しなのでジンが出て来て凄く嬉しいです!これからもずっっと応援しています!無理しない程度に頑張ってください! (2019年9月10日 7時) (レス) id: 67fc31259c (このIDを非表示/違反報告)
飛鷹琴葉(プロフ) - 『殺戮の天使』って知ってますか? セリフが似ていた気がするので、勘違いだったらすいません! (2016年10月20日 22時) (レス) id: 2893b59b0a (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - 言い忘れてましたが、アルビノで差別を受けている人もいます、不謹慎だと思いませんかね? (2016年10月16日 13時) (レス) id: 564a3dbb91 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - アルビノって目は赤くなるんですよ目には毛細血管いっぱいありますし、目が色素無いってのは可笑しいですよ、メラニンの生合成で色素が薄くて色素が薄すぎて毛細血管がたくさんある所では薄ピンクに見えたり赤く見えたりするんですよ (2016年10月16日 13時) (レス) id: 564a3dbb91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:0.001 | 作成日時:2016年5月28日 21時

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