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彼女とお疲れ安室さん 4 ページ17

「そういえば、今日は記念日と言っていましたが……どのような経緯で?」




それは、悪気のない一言からだった。


カタっと私の動きが、止まった。
抱きついていた手が、スルスルと落ちる。


彼が聞いているのは、ベルモット達(組織)と出会った時の事だろう。

私は少し俯いて、あの時の事を説明しようとした。


今からしたら、あれは遠い思い出。
怖くなんて、ないはずなんだ。




『出会い…ジンが…』


でも何故だろう。
思い返すだけで、なんだか目が回りそうになる。


『ジンが私を…』

「A?」

「どうしました、Aさん?」


気持ち悪い。
足場が無くなって、フラフラと落ちていくような感覚。
全身の力が抜けていく。


2人は、そんな私の様子に気づいたのか、必死に名前を呼び体を支えてくれている。

あぁ、もっと強く掴んで。
落ちちゃう。

私に触れている手だけが、私の意識をつなぎとめくれていた。


大丈夫、大丈夫。
今となっては、遠い思い出。
怖くなんて、ないはずなんだ____


____直後感じたのは、あのフラッシュ。
スポットライトが私を照らして。
___暑い、熱い、あつい___
______
___




__
_____あたたかい___


『……安室さん、手、あったかいですね…』



目が覚めると、安室さんが私の手を握っていた。

どうやらずっと私を見ていてくれたらしい。


起き上り早々、安室さんに謝られた。


「ごめんなさい。僕が余りにも軽率過ぎました。」

『え、そんな…』

「貴方の姿や、住んでいるこの家を見て、察するべきでした。
お陰で怖い思いをさせてしまった…」

『…本当に気にしないで下さい。』


辺りを見渡すと、ベルモットの姿が見えなかった。

どうやら、どうしても外せない用事があり泣く泣く出ていったらしい。

それもそうだろう。
時計を見るともう夜だ。
倒れた時から、だいたい六時間は経っている。
モデルもやっている彼女がそんなに暇なわけが無い。


「あの人もかなり心配していました。僕を殺そうとするほどに。」


本当に殺されそうになったのだろう。
彼の頬に一線、赤い筋のように切れている。
撃たれたのだろうか。


彼は焦点の合わない目で、床を見ながら呟いた。
目は赤く充血していて、今にも溢れてしまいそうだ。
後悔…そんな文字が連想される。


「本当にすいませんでした……」

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ネイト - リクエストで「ジンと赤井さんの取り合い話の話」って出来ますでしょうか? (2019年9月10日 7時) (レス) id: 67fc31259c (このIDを非表示/違反報告)
ネイト - 初コメント失礼します!自分こういう内容の小説ドストライクに大好きなので滅茶苦茶嬉しいです!毎日読んじゃうくらいです!私ジン推しなのでジンが出て来て凄く嬉しいです!これからもずっっと応援しています!無理しない程度に頑張ってください! (2019年9月10日 7時) (レス) id: 67fc31259c (このIDを非表示/違反報告)
飛鷹琴葉(プロフ) - 『殺戮の天使』って知ってますか? セリフが似ていた気がするので、勘違いだったらすいません! (2016年10月20日 22時) (レス) id: 2893b59b0a (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - 言い忘れてましたが、アルビノで差別を受けている人もいます、不謹慎だと思いませんかね? (2016年10月16日 13時) (レス) id: 564a3dbb91 (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - アルビノって目は赤くなるんですよ目には毛細血管いっぱいありますし、目が色素無いってのは可笑しいですよ、メラニンの生合成で色素が薄くて色素が薄すぎて毛細血管がたくさんある所では薄ピンクに見えたり赤く見えたりするんですよ (2016年10月16日 13時) (レス) id: 564a3dbb91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:0.001 | 作成日時:2016年5月28日 21時

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