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入浴を済ませ改めてお礼と謝罪をしにヒロトの部屋に入ると、ヒロトは薄いTシャツにジャージで、もう寝る気満々とベッドに寝転がっていた。
なにせ帰ってきたのが夕飯の時間後だったので、色々用事をしてやっと一日を終えてみれば、もうすっかり就寝時間なんて過ぎてしまっている。
まぁ、ヒロトは普段でも就寝時間通りに寝たりはしないのだけれど。
「お前のこともっとしっかりした奴だと思ってたぜ」
ヒロトに浴びせられた直球の意見。正直に言うと、自分が一番へこんでいた。熱中症になったのも含め、本当に自己管理能力がなってない。
私は自分を過大評価していた。まさかこんなに弱くて不器用で幼いなんて。
「…本当に呆れる。失望した」
私はヒロトのベッドにもたれ掛かってそう呟いた。膝を立て顔を埋めると、今でも涙が出てきそうだ。
確かに、色々頭を悩ませていたからというのもあるかもしれない。自分が負を抱えていると、さらに負が寄ってくるとも言うし。
しかしそうであったとしても、それに対応しきれていないのは自分の力不足だ。
「役に立てればと思ってマネージャーやってるのに。最近、迷惑かけてばかりだ」
「…ま、結局何もなかったんだしよ」
ヒロトなりの慰めに頷き、腕に瞼を擦り付けた。まだあの引っ張られた感覚が残っている。
黙り込んでいると、私の後ろで大きな溜め息が零れた。
「はあぁ…それに、元はと言えば俺のせいだしな」
「…そうだったな」
もう自分からは口にしないでおこうと思っていたが、ヒロトが自分から話を掘り返したので素直に頷く。
「その…悪かった」
ヒロトの謝罪を耳にするのはなかなか無いことだ。けれど、許すも許さないも今の私には無かった。謝られても、もう何故謝られているのか分からない。
「…私ちゃんと向き合ってみたんだ、自分がどうしたいか」
代わりに何とか記憶を探って、ストローの先を噛みながら巡らせた思考の先に見つけた、私の想いを口に出した。
「私は、ヒロトと居ることを仕事として見ているんじゃなくて」
「…あぁ」
「ヒロトと一緒に居たいって…思ってるんだ」
背中でマットレスが揺れた。振り返ろうと頭を動かすとヒロトの匂いがふわりと私を包み込んだ。
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狩間篤花(プロフ) - narutokun0531さん» コメントありがとうございます。長い間私の作品を見てくださって本当にありがとうございます…！これからもお褒め頂けるよう精進して参ります(*^^*) (2019年5月6日 8時) (
レス) id: c19a41cb32 (このIDを非表示/違反報告)
narutokun0531(プロフ) - 初コメ失礼します。単眼のセレーネからずっと読んでます。シリアスと甘い恋愛を絶妙に書き分けられる作者様がとても羨ましいです。この小説も読んですぐに気に入ったのですっ！！応援してます、更新頑張って下さい！！ (2019年5月5日 12時) (レス) id: a9d6e0cd93 (このIDを非表示/違反報告)
狩間篤花(プロフ) - 輝夜さん» はじめまして(* ´ ▽ ` *)一気読みしていただけるなんて…嬉しい限りです。ありがとうございます(*^^*)お声に答えられるよう、出来るだけ早い更新を心がけたいと思います！ (2019年4月30日 17時) (レス) id: c19a41cb32 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - はじめまして！夢主ちゃんもヒロトも可愛くて尊いです(´；ω；｀)最初から一気に読みました！これからも更新頑張ってください！！ (2019年4月28日 23時) (レス) id: ad533fb363 (このIDを非表示/違反報告)
狩間篤花(プロフ) - 蓬莱山 輝夜＊さん» コメントありがとうございます。私も新シリーズを見てヒロト君に惹かれてしまった者です( ´-｀)更新頑張ります。 (2019年3月28日 11時) (レス) id: c19a41cb32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狩間篤花 | 作成日時：2019年3月16日 6時
