好きが多いの『短編集 』inar

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急いでエレベーターに乗って1階まで降りて、
防犯用の厚い扉を開けて、玄関を出る。

伊「大ちゃんどこ！？」

『ここっ、 』

声がした方を見ると、茂みからひょっこりした、ひょっこり有岡。←

ごめん。ふざけた。
俺の恋人の大ちゃん。

脚を痛そうな顔で手で抑えてる大ちゃん、


伊「大丈夫？！」

有「なんか、変な所で捻っちゃったみたい。」

伊「…そっか、
………、…わかった。よしっ、」

ここは、男、伊野尾慧見せるよ！

大ちゃんの膝裏と背中に腕を回す、
反射的に大ちゃんは俺の首に手を回した。

伊「よいしょっ、」

軽々と持ちあげられた。

大ちゃん…やせた？

有「伊野ちゃ、」

とりあえず、早く応急処置を！
ダッシュで部屋まで戻る。

ー部屋なう

大ちゃんをひとまずベッドに寝かせる。

有「いのちゃ…ん、ありがと、」

ベッドの端に座って大ちゃんの髪の毛を撫でながらふと思った。

伊「ん、歩けないんじゃ…１回病院に言った方がいいよ…、今連れてってあげるね」

スマホで近くの病院を探してると、
後ろから手が回ってきた。

有「いいの…、」

伊「痛いままだよ？」

有「嘘なの、
歩けないって言うのは、
…伊野ちゃんがどう反応するか、見たかったの、…ごめん。
…けど、捻挫したのと、痛いのは本当だからね…？」

うるっ、と上目遣い。

もうー、こーゆーのが可愛いのぉ、
策士だねぇ。


本当に…抱 きたくなr…うう゛ん！
何も思ってないよ。

伊「そっか、大丈夫だよ。
…脚見ていい？」

捻挫は本当にしてるから痛いと思うんだよね。

有「んっ、優しくね、？」

セリフがエ ロい、セリフがエ ロい。

それを真っ赤な顔して言うからたまらなくエ ロい。

ふぁー。

伊「ん、わかったよ、」

忙しくて靴も脱がしてなかった。

伊「どっち足？」

有「ん…右、」

伊「りょうかい、」

左の靴をふつーに脱がしてから、
右をゆっくり脱がす。

有「ん、、」

痛くはなかったみたい。

よかった。

靴下も両方脱がす。

右足をよく見ると足首が赤く腫れていた。

うっわ、派手にやったな、これ。

伊「痛そう、…ちょっと待っててね、」

有「ん、伊野ちゃん…ありがと」

可愛い恋人の頭を撫でる。

可愛いなぁ…抱きたiう゛う゛ん！

いえ、なにも。

スマホを出して捻挫の応急処置を見ると、
とにかく冷やすのが良いとわかったからキッチンに行く。

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