EP 47 hk ページ48
八「…で、大ちゃん」
『はい…』
八「色々聞きたいことがあるんだけど」
『…うん』
八「…」
大ちゃんの家に来てみたはいいものの、当の本人はずっとテンションが低いまま。
…まあ、そりゃそうか。
キスしてるとこ、本命に見られちゃったんだもんなあ…
八「じゃあまず、佐藤さんとの関係から」
『関係?』
八「うん。今日ずっと気になってて…デートするって言ってたじゃん」
『ああ……』
八「なんでデート?」
『…付き合ってるからだよ』
光のない目で、大ちゃんはそう答えた。
え…付き合ってる?
なんで…俺、最近大ちゃんにいのちゃんが好きって聞いたばっかなのに、
八「どういうこと?大ちゃん、いのちゃんのこと好きだって言ってたじゃん、」
いのちゃんのことが好きなのに、他の人と付き合うなんて、矛盾が過ぎる。
まあ…なんとなく予想はついてたけど。
大ちゃんが好きなのはいのちゃんだし、
それに多分、他の女の子は眼中にない。
俺にいのちゃんのことが好き、って暴露してからは、ずっといのちゃんいのちゃん、って。
他の子の話なんか、全く出てこなかったんだ。
なのにいきなり放課後デートなんて。
それと、なんというか…空気?雰囲気?
あの圧が半端じゃない感じ。
それにデートの話なんか全然乗り気そうじゃなかったし。
何より、ずーっといのちゃんのこと見ながら話してた。
そういう要素が、俺に疑問を抱かせた。
変だ、って。
もしかしたら、二人の間に何かあったんじゃないかって。
……まあ、あくまで予想でしかないけど。
『……』
八「大ちゃん、佐藤さんになんか言われた?」
『………うん』
八『なんて言われたの?』
『私と付き合って、って。断ったらいのちゃんの悪い噂流すって、』
ああ、やっぱり。
佐藤さんに脅されてたんだ、大ちゃん…
でも、いのちゃんの悪い噂って?
いのちゃんは根っから真面目だから、悪い事するような人じゃないし…
八「あの人、何か知ってるの?いのちゃんのその…噂?」
『ううん、多分何も知らない』
八「はっ…?じゃあなんで、」
『…作るって、』
八「つく、る…?」
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IAY(プロフ) - yuriaさん» うわあ、ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!近々続き出そうと思っているので、ぜひ読んでください!(^^*) (2019年10月26日 16時) (レス) id: 5a1cb53f9c (このIDを非表示/違反報告)
yuria(プロフ) - この作品凄く続きが気になります!これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年10月26日 2時) (レス) id: 30859cc1ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗逢 | 作成日時:2019年9月24日 19時