EP 31 In ページ32
ドタバタ、と教室に入った瞬間チャイムが鳴った。
薮「うわっ、ギリセーフ…」
「ははっ、だな!」
ぜえぜえ息をしながら教室を見渡すと、生徒はほぼ全員揃っていて、先生はまだ来ていない。
「ごめんね、2人とも」
手を合わせて、軽く謝ってから席に着く。
薮「おう!」
八「大丈夫!」
"間に合ったし、先生来てないし!"
そう言って、笑ってくれる薮と光。
「……ありがと、」
すごくすごく小さな声でそう言いながら、自分が情けなくなった。
2人は "大丈夫だよ" なんて言ってくれるけど、
こんなの実際、迷惑でしかない。
「はー……」
こんなんなら、学校なんか来なきゃ良かった。
2人を巻き込んでおいて、こんな考え自分勝手すぎるけど…
「…」
っていうか…さっきからすごく視線を感じる。
多分…というか確実に、
その視線を送ってきているのは大ちゃんなんだけど。
「、」
……やばい。
今は絶対に目合わせちゃダメだって思ってたのに。
…合っちゃった…
「……」
さっきと同じ顔、同じ目。
なんていうか…悲しそうな。
「…なんでそんな顔するの…、」
1人、誰にも聞こえないように呟いた。
『…』
……痛いよ、大ちゃん。
そんな視線、送らないでよ…
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IAY(プロフ) - yuriaさん» うわあ、ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!近々続き出そうと思っているので、ぜひ読んでください!(^^*) (2019年10月26日 16時) (レス) id: 5a1cb53f9c (このIDを非表示/違反報告)
yuria(プロフ) - この作品凄く続きが気になります!これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年10月26日 2時) (レス) id: 30859cc1ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗逢 | 作成日時:2019年9月24日 19時