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EP 16 In ページ17

「……」




なんて、まあ…言えない。




〈あ、っと……ごめん、いのちゃん〉
「あー…うん」
〈それで…なんだっけ?〉
《図書委員のこと!》
〈あ〜!それね!〉
「光、図書委員長なの?」
〈そうそう!〉
「へー…初めて知った」
〈あれ、そうだっけ?〉
「うん、初めて」
《てか、早く本題入れよ》
「あっ、うん」
〈そうだな〉
「光、今日委員会の仕事ある?」
〈今日?今日はないよ〉
「え…」



やっぱり、ないんだ…



〈今一応予定表確認してみたけど、なんも書いてなかった〉
「そっか…」




じゃあ、大ちゃんはなんで呼び出されたんだ…?





まさかとは思うけど…




《佐藤の仕業じゃね?》
「えっ」




自分が思っていたことと全く同じことを言われて、思わず声が上ずる。



〈え、いやどういうこと?〉



"いのちゃん、こいつの言ってる意味分かる?"


なんて聞いてくる光。






…やっぱバカだなあ、光は。



「分かるよ…嘘ついた、ってことでしょ?」
《そうそう、そういうこと!》
〈嘘?誰が〉
《佐藤リサが、だよ》
「でも、嘘つく必要なんて……」




何もないでしょ?

そう思った。



そう、思ったけど…




「…ある、」
《え?》
「佐藤さん、前大ちゃんに1回告白しててさ…」
《え!》
〈まじ!?〉
《返事は?》



返事…あれ、結局どうなったんだっけ?





振るように仕向けようとか、思ったけど…

結局それは出来なくて、”付き合っちゃえば?”みたいなこと言ったんだよね、俺。





…うーん、答えが見つからないな



〈振ったんじゃないの?〉
《え?》「え?」




光、知ってるの…?



「なんで、?」
〈いや、普通に考えてよ?〉
《うん、》
〈全然一緒にいないじゃん、あの2人〉
《あー…確かに》
〈なんなら、大ちゃんちょっと避けてたみたいだし〉
「え……そうなの?」
〈うん、〉
《確かに、あんま話したり近寄ったりしてなかったね》
〈でしょ?あれ、絶対避けてたよ〉




避けてた…大ちゃんが、佐藤さんを?
あの、誰にでも優しい大ちゃんが?



…何のために?

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設定タグ:ありいの , 有岡大貴 , 伊野尾慧   
作品ジャンル:恋愛
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IAY(プロフ) - yuriaさん» うわあ、ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!近々続き出そうと思っているので、ぜひ読んでください!(^^*) (2019年10月26日 16時) (レス) id: 5a1cb53f9c (このIDを非表示/違反報告)
yuria(プロフ) - この作品凄く続きが気になります!これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年10月26日 2時) (レス) id: 30859cc1ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麗逢 | 作成日時:2019年9月24日 19時

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