EP 11 In ページ12
「まじ、誰だよ…、」
『え?』
「あっ、いや…なんでもないよ!」
『そっか、』
「それで…電話、誰からだったの?」
『佐藤さん、』
そう言って、スマホの通話履歴を見せてくれる大ちゃん。
…うわ、本当だ。
通話履歴の1番上に "佐藤 リサ" って表示されてる。
『委員会の仕事手伝ってほしいから学校来てほしい、って…』
「え、」
委員会、かあ…
そういうのはなあ……サボったらダメって思う、けど。
…行ってほしくない。
『でも、来れたら来てって言ってたから、別に行かなくても』
「ダメだよ、」
『え…?』
「そういうのはちゃんとやんなきゃダメ。後に響くんだから」
『そ、れは…そうだけど、俺はいのちゃんと』
「ダーメ、俺とはいつでも会えるでしょ?」
『、うん…』
「ほら、行ってきな?」
『…』
腑に落ちない様子の大ちゃん。
……いや、なんか。
なんか、めっちゃいい子ぶっちゃったけど。
正直な話。
来れたら、でいいなら行って欲しくないよそりゃ。
居て欲しい、ここに。
でも、大ちゃんの為だから
…なんてそんなの、理性を保つ為の建前にしか過ぎないんだけど。
「ほーら、早く」
『…分かった、行ってくる』
「ん、えらいえらい。」
『あ、ねえ…』
「ん?」
『委員会の仕事終わったら、またここに来てもいい?』
「へ、…」
あ、これはダメなやつ。
OKせざるを得ない、大ちゃんの必殺技。
うるうるな瞳、プラス上目遣い。
…何これ、確信犯なの?
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IAY(プロフ) - yuriaさん» うわあ、ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!近々続き出そうと思っているので、ぜひ読んでください!(^^*) (2019年10月26日 16時) (レス) id: 5a1cb53f9c (このIDを非表示/違反報告)
yuria(プロフ) - この作品凄く続きが気になります!これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年10月26日 2時) (レス) id: 30859cc1ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗逢 | 作成日時:2019年9月24日 19時