21話 ページ22
「頼太君、初音さん。結婚おめでとうー!」
その掛け声とともに鳴るクラッカー
そして、その中心には幸せそうに寄り添う2人の男女
怜(どうしてこうなった…)
ここはとある飲食店
ここでは探偵の安室透に浮気調査依頼をしてきたクライアントの結婚パーティーが行われており、零に念の為ついてきて欲しいと言われて参加したのだが…
怜(ここにコナンが来てるって分かれば、来なかったのに…)
そう、実はクライアントの婚約者が毛利小五郎の同級生なのだ。そのため、付き添いで娘の蘭と居候のコナンが来ていたのだ
怜(なるべく、目立たないように隅っこにいよう)
コナンが居る=事件が起きる という事はわかっている。しかし、1つ1つの事件を覚えているわけでも、登場人物を全員覚えているわけでもない。実際、事件が起これば思い出すかもしれないが、今の私には防ぎようがない
気配を消し、ただ只管、時間を潰すしかない
パリーンっ
怜「!」
ある程度腹が脹れ、ジュースも飲み飽き、スマホゲームをしていると、ガラスが割れる音が
音がした方を見ると、クライアントの婚約者、伴場頼太さんと零がぶつかったのか、床に座り込んでいた
店員「ちょ、ちょっと!何してんの!」
安「あ、いや…い、いきなりこのお客様が殴りかかって来て…。大丈夫ですか?」
零が心配をするも、伴場さんは気が立っているのか、零の手を振り払った
他の人たちも伴場さんを心配するが、そんなことを他所にどこかへと連絡をし始めた
それから数秒後だろうか。店の駐車場から爆発音が聞こえ、そちらを見ると、そこには燃え上がる車があった
怜(結婚パーティー…燃える車…毛利小五郎の同級生…まさか…)
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作者名:ホタル | 作成日時:2016年9月3日 0時