19話 ページ20
※[]は英語です
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あの銀行強盗事件から数日後、私は都内のカフェである人物と待ち合わせをしていた
[待ったか?]
怜[まさか、本当に来てくれるなんてね。陣]
私の目の前に現れたのは、黒いキャップを被り、黒のジャケット、水色のTシャツ、ジーンズという格好をした銀髪ショートの男性
陣[そりゃ、お前がやっと認めたんだ。この世の中が『名探偵コナン』の世界だってな]
そう、私が人生を送るのは2回目
1回目の人生は特に何の取り柄のないアニメ好きなオタクだった
怜[あの死神君に会っちゃったんだもの。認めざるを得ないわ]
陣[死神君…コナンの事か]
怜[そう。きっと今頃組織の人間じゃないかって疑ってるんじゃない?]
何も言わずに姿を消した上に、子供らしからぬ言動の連続だったからね
疑わないほうがおかしいわ
怜[そういえば、貴方仕事は?忙しい時期なんじゃないの?]
陣[部下に任せてある。お前こそ、同僚から連絡はあったのか?]
怜[『元』同僚ね。彼女からはまだよ。気付いてて掛けてこないか、もしくは本当に気づいてないか、ね]
ジョディの事だ、恐らく連絡を取ろうか取るまいかと迷っているのだろう
まさか、『元』同僚が子供になって目の前に現れたんだから
陣[おっと、そろそろここを出るか。店員から俺に疑惑の視線が送られてきてる]
怜[そうね。行きましょう、パパ♡]
陣[…せめてお兄ちゃんにしてくれないか]
私達は会計を済ませ、親子の様に手を繋いで店を出た
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作者名:ホタル | 作成日時:2016年9月3日 0時