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side MK
“…流石”
隣から聞こえてきたその言葉の意味は発言者が誰かによっても変わるだろう
あのへチャンがおふざけ無しで一瞬も逃すまいと真剣に姿を眺める人物は白に近いはちみつ色のポニーテールを揺らしている
髪色が変わったことや毛束がくるんとなっていることに意識がいく俺とは今日は違うらしい
音楽にぴたりとはまる動きと質感
髪の毛まで踊ると言われる姿は健在で本人が話していたブランクなどやはり心配ご無用だった
ドリームの練習があったから出会えた幸運
｢歌もラップも上手いんだよな｣
｢当たり前じゃん 俺が尊敬する人だよ｣
やはり俺のことなど見ず吐き捨てるように返ってきた言葉は予想がついていた
いつだってAは誰かの憧れだった
何と言われようと実力で黙らせてきた
｢テヨンヒョンよりも全然マクヒョンのが嫌い｣
｢Aヌナが甘える人なんて大嫌い｣
いきなり出されたヒョンと俺の名前
そして“大嫌い”とは一体何だっていうんだよ
何故こんなにも刺々しいのか
｢だとしてもあの時会社に残ったのはお前のお陰だよ｣
｢“だとしても”？そんなとこがムカつく｣
明らかにAはへチャンを特別可愛がっている
活動休止中にお前にだけメッセージを返しただろ？
チソンですら一方的なものだったのに
俺からしたらその明らかな特別扱いがムカつくよ
目に見える形で残すその愛がムカつくよ
｢俺は正々堂々愛を叫んだからね｣
0.01秒ほど視界に入っただけで言いたいことが伝わってしまったらしい
刺々しい言葉とは裏腹に優しい眼差しでAを眺めるコイツが何て言ったかまでは知らない
ただ前に“胸がキュンとした”とAは言った
｢ヌナの笑顔が陰るなら僕が笑わせる｣
ようやく俺達に気づきイヤホンを取った人に恥ずかしげもなくそう紡いだ
恋が愛に変わった
形容し難い深い眼差しはそう思わせる
｢私の太陽は眩しいね｣
｢Aヌナ 髪の毛超可愛い｣
｢へチが褒めてくれるなら染めてよかった｣
照れながらへチャンの腕に吸い込まれていく人はいつだって可愛いのに
俺だってお前みたく近づきたいのに
｢何でマークは難しい顔をしてるの？｣
俺とへチャンを交互に見るヌナに“放っておけばいいよ”と返す奴に突っ掛かる気力もない
“考えすぎは禁物だよ”
ユタヒョンの言葉を借りればお育ちが違う朗らかで柔らかくて清廉なシイナA
彼女は9年経っても透き通った目で俺を見ているよ
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nami(プロフ) - しゃんさん» コメントありがとうございます！読み返していただいているとは本当に嬉しい限りです🥺お時間空いてしまっていますが、今後もよろしくお願い致します🙇♀️ (2022年9月19日 19時) (
レス) @page21 id: 4fed6f484c (このIDを非表示/違反報告)
しゃん(プロフ) - 作者様の文章がすごく好きで何回も読み返してます！更新楽しみにしています！暑いのでご自愛ください。 (2022年8月15日 13時) (レス) id: d15e7b2e94 (このIDを非表示/違反報告)
nami(プロフ) - ららさん» コメントありがとうございます！更新遅くて申し訳ありません💦更新ゆっくりですが待っていただけたら嬉しいです🥺 (2022年7月9日 22時) (レス) @page14 id: 4fed6f484c (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - お久しぶりですー！😭お話の更新本当に嬉しいです！ (2022年6月4日 23時) (レス) id: 9f155f9207 (このIDを非表示/違反報告)
nami(プロフ) - めろさん» お久しぶりです😭本当にいつも嬉しいお言葉をいただけて幸せです！こんなに拙い話を楽しみにして下さって感謝しかありません…😇これからも是非よろしくお願い致します🙇♀️ (2022年2月6日 16時) (レス) id: 4fed6f484c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nami | 作成日時：2021年11月14日 0時
