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side JN
熱の籠った練習室から出た俺の視界に入ったのはこちらに歩いてくるヌナだった
俺と同じく“あっ”とした顔をしたAヌナはこれからお邪魔しようと思ってたのと“ジェノは何がいい？”と携帯画面を差し出すから笑ってしまう
｢ヌナが顔を出してくれるだけで空気が良くなるから十分だよ｣
｢私が何の為に働いているのか教えてあげる｣
そう悪戯な顔をした人は“君達を甘やかす為”と胸を張ったから可愛いなとまた笑ってしまう
｢もう用事終わったの？｣
｢うん 少し練習もできたし目的はこれを貰いに｣
大きめのトートバッグとポロシャツワンピース姿の人物が掲げるクリアファイルからは“アンナラスマナラ”の文字が見えた
｢今回も俺が1番だ｣
｢ジェノはそういう反応してくれると思うから｣
主人公の名前はA
ただそれだけなのにヌナのファンだという噂があったし台本を持っていることで事実なんだと理解する
｢表紙だけで役まで予想できる｣
悩み中と険しい顔でファイルをしまったヌナが自ら演技の仕事を希望するはずがない
会社が寵愛する女優顔のAヌナがそんな顔をする理由は検討がつく
｢観る専門なのに｣
｢俺はヌナが苦手なことはパズルしか知らない｣
“演技は苦手にすら入れてもらえない”と笑う人にとって練習生時代の経歴はトラウマだ
そんなことを考えていればいつの間にかヌナの背後に忍び寄っていた人物に声を上げそうになったのを必死に堪えたんだ
シーッと俺に合図して“ワッ！”っと思い切りヌナの肩を叩いた人は爆笑していて叩かれたヌナは防衛本能で俺にすり寄って今は呆れた顔をしている
｢Aの顔｣
｢ジェノにパワハラした甲斐がありましたね｣
未だに笑っているセフン先輩は空き時間にヌナを発見して標的にしたらしい
そして“SMEの稼ぎ頭”と辛辣な眼差しを向ける先輩は何かを悟っている
｢運転手募集中です｣
｢面倒だな｣
被せ気味な返しにヌナが口を開きかけた瞬間“嘘だよ”と柔らかく笑う先輩に俺がときめいてしまう
“また来るね”と去った後ろ姿を眺めながらディスパッチ砲を浴びても関係性は変わらずかと思うのさ
ケラケラ笑う先輩は冷めた視線を送るヌナのご機嫌を取るように何かを話している
吹き出すように笑い始めたヌナはあどけない少女のようで無防備だ
本当に2人のステージは伝説と言われるほど素晴らしいものだったのにあの人にとっては忘れたい過去だったりする
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nami(プロフ) - しゃんさん» コメントありがとうございます！読み返していただいているとは本当に嬉しい限りです🥺お時間空いてしまっていますが、今後もよろしくお願い致します🙇♀️ (2022年9月19日 19時) (
レス) @page21 id: 4fed6f484c (このIDを非表示/違反報告)
しゃん(プロフ) - 作者様の文章がすごく好きで何回も読み返してます！更新楽しみにしています！暑いのでご自愛ください。 (2022年8月15日 13時) (レス) id: d15e7b2e94 (このIDを非表示/違反報告)
nami(プロフ) - ららさん» コメントありがとうございます！更新遅くて申し訳ありません💦更新ゆっくりですが待っていただけたら嬉しいです🥺 (2022年7月9日 22時) (レス) @page14 id: 4fed6f484c (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - お久しぶりですー！😭お話の更新本当に嬉しいです！ (2022年6月4日 23時) (レス) id: 9f155f9207 (このIDを非表示/違反報告)
nami(プロフ) - めろさん» お久しぶりです😭本当にいつも嬉しいお言葉をいただけて幸せです！こんなに拙い話を楽しみにして下さって感謝しかありません…😇これからも是非よろしくお願い致します🙇♀️ (2022年2月6日 16時) (レス) id: 4fed6f484c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nami | 作成日時：2021年11月14日 0時
