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「なるほど、実に魅力的な申し出だ」
「なら＿＿＿」
「だが…」
「悪いが、その程度じゃこの契約書は返してやれそうにねぇなァ」
「…えっ？」
『は？』
一瞬でもレオナの提案に微笑んでいたアズール先輩の表情が、一瞬にして固まる
「俺はな、今、ユウに脅されてんだよ。協力してくれなきゃ、毎日朝まで毛玉と一緒に部屋の前で大騒ぎしてやるってなァ」
「は…？」
『レオナ、何言って…』
「お前にオンボロ寮を取られちまったら、俺が寝不足になっちまう。アイツらに出て行ってもらうためにも、契約書は破棄させてもらうぜ」
「まさか、そんなことで…！？」
「悪党として、ユウに一歩負けたな、アズール」
「う、うそだ…やめろ！」
「＿＿＿さあ、『平伏しろ！王者の咆哮(ｷﾝｸﾞｽ･ﾛｱｰ)』！」
「やめろおおおおお！！！」
レオナのユニーク魔法により、何百枚ものアズール先輩の契約書が儚く砂に変わり、海に溶けていく。
アズール先輩の額からいくつもの汗が滴り、うめき声が聞こえる
「あ、あああ…あああああ！！！僕の、僕の『契約書』が…ッ！」
「アズールくんのユニーク魔法、1度サインをした契約書は何人たりとも傷つけることはできない」
「わざわざ何度も破れないところを見せびらかし無敵だと印象付けていたが…」
『全てにおいて完全無欠な魔法なんて、この世にありませんから』
「状況から見て、VIPルームの中、あるいはお前が手にしているときだけ無敵効果が付与されてるんじゃないかと予想したが…その読みは当たったらしいな」
「そ、そん…な……」
「シシシッ！脅しなんかレオナさんなら1発でぶっ飛ばせちゃうのに…」
『なんでここまでして協力を？』
「レオナさんが前にアズール君と結んだっていう契約、これに乗じて破棄しちゃおうって魂胆だったんでしょ」
「あ゛？…俺は困ってるヤツを見過ごせない優しい性分なだけだ、くくっ」
『お二人はどうしたらそんなにゲスくなれるんですか』
アズール先輩に勝った、と意気揚々の私たちは、全くアズール先輩の変化に気づいていなかった
「……あ、…あぁ」
『え、アズール先輩…？』
「ああ、ああああ…っ！」
「あ〜〜〜〜〜っ！！もうやだ〜〜〜〜〜〜〜！！！」
「「「！？」」」
「消えた…コツコツ集めた魔法コレクションが！僕の万能の力がぁ！」
『へ？』
「なんだァ？」
「き、急にキャラが…」
「ああ、もう全てがパァだ！！なんてことをしてくれたんだ！！！」
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グリムかわよ - マレウスの僕は嫌われてないがめっちゃデジャヴ (2020年10月11日 22時) (
レス) id: 95efe95a5b (このIDを非表示/違反報告)
かいがら(プロフ) - 菜月さん» ご指摘ありがとうございます...！！72話の内１つを削除しました！！！ありがとうございます(((( (2020年5月23日 11時) (レス) id: 0e224a5973 (このIDを非表示/違反報告)
菜月 - ん、、、？んんんん？72話が２つあるだと、、、？(((殴,,,こーゆーノリやって見たかったんですううう(後悔はしていない) (2020年5月23日 9時) (レス) id: c8c8847984 (このIDを非表示/違反報告)
かいがら(プロフ) - 月兎さん» 無事続編にいきました！マレウス様の妹なら最強にしたい！と思ってしまい夢主さんは最強になりました笑 とてもうれしいです、ありがとうございます！更新がんばります！ (2020年5月7日 20時) (レス) id: 9926127154 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 続編おめでとうございます！更新されるたびに待ってましたー！とドキドキしてました、夢主さんが最強でマレウス様が面白いです、更新頑張ってくださいね、楽しみにしてます！ (2020年5月7日 16時) (レス) id: 6671492ea8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かいがら | 作成日時：2020年5月7日 16時
