ちょっと行ってくる ページ10
「お疲れ様です、黄猿さん」
「うん、お疲れ〜。
そこの子は弟君……て感じじゃあないね〜」
「弟子だ！！」
「違うでしょ」
危ない危ない。黄猿さんと会って早々誤解を与
えるところだった。ただでさえこの人の動きは
読めなくて苦手なのに……誤解なんてされた日に
はもう私、失踪するよ？
「へ〜弟子なんて取ったのかい〜まだそんなに
若いのにね〜」
「おう！」
「違いますよ？……ちょっと、誤解をさせるよう
なこと言わないッ」
まったく人の話を聞こうとしないなこいつら。
避難訓練とかあったら即効で先生に怒られる
タイプだ絶対。
「……そうだ！俺、師匠に頼みがあってきたんだ
った！」
「師匠じゃないよ。弟子なら取らないけど？」
私がそう言うと、ヤスケはふるふると首を横に
振った。どうやら、弟子入り以外にもなにかあ
ったらしい。
「海軍の食堂でアルバイト募集してるって
聞いたんだ！
師匠、海軍で働いてるんだろ？だから俺も
ここで働きたいんだ！」
なるほど、アルバイトか……確かに、関係者の
推薦があったら信用してもらいやすいよね。
私もこの手はよく使ってたな……
「オ〜、君、料理できるんだねえ。最近、二人
くらい止めちゃったからね〜募集中だったん
だよォ〜
でも、まだ子供だしな〜……」
確かに、ヤスケはまだ子供だ。それに見習いっ
て言ってたし、そもそも、あっちのレストラン
の仕事があるんじゃ……
「ボナペティって知ってるか？俺、そこで働い
てたんだ！ここで働きたくて止めてきた！」
………うん？なんて？
「ボナペティ〜……？って、あの有名な三ツ星
レストランじゃあねえかい〜？
それほどのところで働いてたんならここでも
大丈夫だと思うよォ〜」
「え、ちょっと待ってください？」
止めてきた？私の弟子としてここで働くために
？………うっそだろ………
うわあ、弟子取るの嫌だなあ。
「あ、あー、でも、見習いって言ってたけど、
料理の腕の方は私分かんないなー」
ヤスケは一応、あのレストランでは見習いだっ
た。どんなにすごいレストランでも、見習いの
ヤスケが凄腕とは限らない。
………というか、弟子を取るのがめんどくさい。
「師匠に出した料理全部俺のだぞ」
「まじかちょっと推薦書書いてくる」
なんかだんだん重くなってきたかな………→←三ツ星だったらしい
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セルリーゼさん(プロフ) - どうやってもパスワードが認識できなくなったため、これからはこのアカウントで投稿したいと思います。ご迷惑をお掛けしてすみせん。 (2020年5月27日 6時) (
レス) id: eb9448107f (このIDを非表示/違反報告)
シヲリ(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます！これから物語を進めていく内の視野に入れておこうと思います！これからもご愛読お願いしますね！ (2019年11月25日 22時) (レス) id: eb9448107f (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く続きが楽しみで面白かったです。リクエストで赤髪との再会とマルコとローとの絡みとサッチとエースの救済をお願いします。あとオチが決まってないならローかエースをお願いします。今後も無理せず自分のペースで更新頑張って下さい。 (2019年11月24日 10時) (レス) id: 8276d311bf (このIDを非表示/違反報告)
シヲリ(プロフ) - 灰斗くんさん» ありがとうございます！返信遅くなって申し訳ありませんでした……これからもよろしくお願いします！！ (2019年9月23日 18時) (レス) id: eb9448107f (このIDを非表示/違反報告)
灰斗くん - めちゃくちゃ面白いです！これからも頑張ってください！ (2019年9月21日 21時) (レス) id: 70c0107070 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シヲリ | 作成日時：2019年6月16日 11時
