No.75 ページ29
『夏だーーー！！』
萌子「海だぁーー！！！」
陽奈「うるさ。」
えーー、陽奈も〇〇だ！っていってよー……
前回、萌子と水着も買ったしばっちし！
…って訳ではないんだよね。
前の話見れば分かる通り、本人の意見も聞かずに決められちゃったからきゅっぼんきゅっの私にとっては至難のビキニとなった。
いや、水着自体はめっちゃ可愛いんだよ！？
ただ、デブな私が着ると全てが台無しになると思う。
などと言う言い訳は聞かず、更衣室へ行った。
今日のメンツは私、萌子、陽奈、さとちゃん、蓮くん、ころちゃんだ。
勉強会したメンバーやな。
萌子「うわっ。陽奈もビキニなんですけどー！」
『まじか。』
陽奈「どーせならって思ってな。」
みんなでおそろの形ー、的なね。
んだそれ。
つかさぁ。
『何？見せつけですか？二人とも。』
萌子「んー？どうしたのぉ？」
どうしたのぉ？、じゃないんすよ萌子の旦那。
『なんでそんな水着姿が板についてんの？？』
そんなんじゃ私浮きまくりなんだが？？
助けて。
泣きそう。
萌子「元気出してーー、Aもだいじょーぶやて。これだったら岩崎くんと桃色くんの反応が楽しみぃ。」
ほーら。
やっぱダサいとこをみんなに見せつけようとしてんだ。
うぅっ。
恥ずかしいからパーカーを着て、髪を一つに結ぶ。
陽奈「んじゃ、着替えも済んだことだし待ち合わせしてたとか行こっか。」
萌子「いこいこ、男狩りじゃー！」
萌子だけばりばりノリ気やな。
外へ出ると人の多さと陽の強さにやられそうになる。
眩しっ。
そう思い、目を薄めながら男子軍を探す。
見当たらない。
どうやらまだ来ていないようだ。
『ちょっと私ジュース買いに行ってきていい？』
萌子「私にもサイダー買ってきてー！」
え"。
陽奈「じゃ、私アイスコーヒーで。」
『…りょ。』
パシられたかも知んない。
まあいいや。
喉乾いてるし。
ペタペタと慣れない砂浜の上をビーサンで歩く。
確か近くに自販機があった気がすんなぁ。
記憶を頼りに探していく。
すると、
「あっ、そこのおねぇさーん。」
え？？
あーいや、気のせいかな。
誰かに声をかけられたような気もするが、改めて歩き出す。
「えーー、無視ぃ？そこのポニテのお姉さんだよー。」
ポ、ニテ……
『………まじで私の事？』
「あっ、そう！クリーム色したきれーなお姉さん！！」
くるっと振り返ると見知らぬ人が私の方へ駆け寄ってきた。
え、ごめん。
誰？？
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作者名：あいますく | 作成日時：2022年12月5日 19時
