#おっきい赤ちゃん ページ8
なんかもう、二人が出来上がってます。
『ちょ、さとジェルしっかりぃ』
二人に挟まれてる私は完全に枕と化している。
さとみくんに膝枕を強制され、ジェルくんはずっと私に引っ付いてさとみくんをどかそうとしてる。
は？？？？？
いや、私としてはジェルくんごとどっか行って欲しいな。
なな「二人ともー。らいちゃんが可哀想だよ。」
なーくんは注意はしてるが、全く行動には移さない。
『なーくんも手伝ってよぉ…って………ひゃぁっ、！ちょ、さとみくん？！』
さっきまで膝枕していたさとみくんがいきなり私の腰に手を回して来た。
ちょ、待て待て待て。
ここでするのはやばいって。
なーくんは暇すぎてスマホいじってるし、ジェルくんは…
ジェ「おい、さとちゃん。はよどけぇ、らいちゃんは俺のもんや」
って謎の事言ってるし。
さと「何言ってんだよ。ジェルのもんじゃねぇし、こいつは俺のもんだ。」
だからぁ、どっちの物でもねぇよっ！！！
すると、またしてもさとみくんが私の太ももに手を回してきた。
頭ですりすりされてて妙な気持ちになる。
『………ちょ、さとみくん。髪、くすぐったいから。』
さと「らいむの足、すっごいあったかくてらいむのいい匂いするな。」
やばいやばいやばい。
また、甘々展開なんのかぁ？！
などと思っていると下のほうから、
さと「ｽｳ……ｽｳ………」
綺麗な寝息が聞こえて来た。
あー、やっと寝てくれたぁ。
なんかでっかい赤ちゃんをあやしてるみたいな、ね。
『やっとさとみくん寝た。』
しかし、まだ一人赤ちゃんがいる。
ジェ「やっと邪魔な奴おらんな。らいちゃんを独り占めできる。」
まじでさ。
前の告白からガラッと変わったな、ジェルくん。
キャラ崩壊してるけど大丈夫そ？？？？
『ジェルくんも早く寝な。』
私、ゆっくり飲んで、なーくんとおしゃべりしたい。
ジェ「だーめ。らいちゃんは俺と一緒に遊ぶんやで？」
また拒否権無しか。
あーはい。そーですか、そーですか。
なんか、もう。
疲れがどんどん溜まってってる気がするんだが？？？
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作者名：あいますく | 作成日時：2022年10月10日 10時
