#聞いてない! ページ6
さて。
知っているとは思うが、昨日、さとみくんから一緒に飲もうという誘いが来た。
疲労が溜まっていた私は快くおっけーした。
しかし、だ。
今、私は人生最大といっても過言ではあるかもしれないピンチを迎えている。
な、なんで。
なんでこんなことになるんだよぉ!
_______
遡る事、3時間前
『ふぅあ〜』
って、え????
今日一緒に飲む約束してたのにがりがり昼過ぎに起きたわ。
ま、まあ、まだ出るまでに全然時間あるし。
ぱぱっとベッドから退散してモーニングルーティンを済ます。
『れもんー!ごめんねぇ、起きれなくって。』
するとれもんは寂しかったのか私の元へ駆け寄ってきて足にすりすりしてきた。
『きゃっ、かあいぃ』
ずっきゅーんときたわぁ。
猫のれもんくんは素っ気ないとこがあるが、それ以上に可愛すぎる。
『はぁー、もうほんと癒されるぅ』
あ、やべ。
時間ないんやったわ。
それから私は頑張って準備を済ませ、家を出た。
___________
と、まあ。
わたしが寝坊したとこはこれくらいにしといてだよ。
問題はこっからだよ。
待ち合わせ場所の駅に着いたら見覚えのある3人を見かけた。
え、うそ、でしょ??
やだやだやだやだ。
今だけは会いたくなかったわ。
こっから引き返してもええよね。
よし帰ろ((
と思い、くるっと後ろを向くと、
なな「あれ?らいちゃんじゃない?」
さと「あ、本当だ。おーい、らいむ。こっちこっち」
な、
なーーーくーーん!!!
今日だけはやめて欲しかったよ。
だって、だって…………
『なんで大人組が居るの?!』
なーくんだけではなく、私がいっちゃん警戒していたジェルくんまで来てるのは聞いてない。
『ねぇ、さとみくん。この2人が来る事聞いてないんだけど?』
さと「あ、まじ?言い忘れてたわ。ごめん。」
ごめん。で済むと思ったんか?ああん?
その通りだよ、このやろが。
なな「ま、まあ。取り敢えずいこっかね?」
やだやだやだ、帰る!!
帰ってモンハンするんだもん。
ジェ「えーいこーよー。久しぶりやろ、この4人で一緒飲むんは。」
なんでジェルお前は何事もなかったかのような感じでいられんだよ。
なんか、うん。
いちいち意識してた私が馬鹿みたいに思えてきたわ。
『……………行くか。』
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作者名:あいますく | 作成日時:2022年10月10日 10時