#まだ、 ページ4
『あ、あのー。そ、その話をする前にさ。言いたい事があって……』
『じ、実は…………』
いいずれぇぇぇえ
で、でも、大丈夫だよね?いけるよね?
『検証…ど、ドッキリしてまし…た。はい、なんかすみません。』
なんで最後謝ったんやろか。
「え…WWWWWWWWWW」
いや、笑い事やないやろ。
告白したとこ撮られてたんだぞおい。
「……えってかさ。どーゆー検証ドッキリか全く分かんないんやけど」
『えーと。今回は、録音した音声だけで電話したら相手は気付くか…っていうよくあるやつです。』
「あーね。だから所々で噛み合ってなかったんや。」
そ、そんな……私にしては頑張ったと思ったんだけどなぁ
特に最初の「お疲れぇい」とか完璧やったやろ(((
「…で、そのドッキリをしようとしてたらいきなり告られたって事か。」
そーだよそーだよ。
『がちで焦ったんだからね。いい感じに返せる音声がなくて………』
「なんでそんな時にも動画優先したんだよがちでwww」
絶対言えないなぁ。
告られた時、嬉しかった事。
言ったら絶対に調子乗ると思うし。
「……まあ、この録画はお蔵入りにするっつーことで…」
勝手に頑張ってやった動画消されたわ。
泣く。
まあ、私も今回ドッキリ下手すぎたけど。
「さっきの返事は?」
『へ?』
「え、さっき俺告白したやん。その返事。」
あ、それね。
いや、あ、それね。じゃねーわ。
ジェルくんの事は友達として大好きだし、優しくてかっこいい!とは思ってた。
だけど、まだ、まだ、答えるには早いかもしれない。
気持ちの整理もついてへんし。
『い、今はまだ答えられない。』
「………理由は聞いてもええ?」
まだ、
今はまだ、
『多分、私が今ここでOKしたとしても後悔はしないと思ってる。』
「うん。」
『だけどさ。』
『まだ、リスナーさん達とか、他のメンバーのみんなとかにも気を遣うと思うし、』
「……うん。」
『正直言ってまだジェルくんをそう言う目でみてなかった。だから、今付き合ったら、迷惑かける。』
『だから、ごめん。』
「………そっか。」
「まあ、らいちゃんならそう言うと思ってたけどさ。」
「でも、まだ可能性ならあるって事だよね」
『え、』
「俺、諦めへんから」
なんか、忙しくなりそう。
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作者名:あいますく | 作成日時:2022年10月10日 10時