46 ページ47
＿＿ あなたから感じ取れる全てが
私をひたすらに包んで
それはずっと消えない霧のように
体に纏って離れない。
自分の意識と記憶からも。 ＿＿＿＿
いつか読んだ恋愛小説の一節。
目を開けるとすぐそこに彼の綺麗な寝顔。
昨日の夜を思い出して
ふと浮かんだのがあの一節。
きっとずっと昨日のことは忘れられへんくなる。
多分そう感じたから浮かんだんやろう。
これを読んだ18の私には分からなかった感覚
それを今になって強く感じて大人になったというか弱くなったというか。
体をそっと起こして静かに服を着る。
今日和牛さんと劇場一緒や。
賢志郎さん、朝ご飯どうしてやるんやろ。
冷蔵庫なんかあるんかな。
＿＿＿＿
「おはよ」
『おはようございます』
｢なに作ってんの？｣
眠そうな表情でキッチンを覗き込む
『王道ですよ』
卵焼き。
ていうか冷蔵庫に食材がほとんどなかった。
｢冷蔵庫なんもなかったやろ？笑｣
『ほんまですよ〜、お酒とおつまみばっかり
もっと腕振るいたかったのに。
次来る時は絶対揃えといてくださいね？』
｢揃えたらすぐ来てくれるん？｣
『会いに来ますよ。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 358人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
み - 受験頑張ってください！応援してますヽ(^ω^)ﾉ (2019年11月12日 18時) (
レス) id: aab04fdd83 (このIDを非表示/違反報告)
あやたか - ｢恋と今｣から来ました！とても面白いです！これからも頑張ってください！応援しております！ (2019年4月10日 18時) (レス) id: b41f399045 (このIDを非表示/違反報告)
あやかちん(プロフ) - 楽しく見させてもらいました！これからも頑張ってください！ (2019年4月10日 17時) (レス) id: 34fff6315e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葉乃 | 作成日時：2019年3月11日 14時
