44 ページ45
白い大きめのTシャツ
私のものでは無い匂いが体を覆っている
川西さんがシャワーを浴びている間
気が気でなかった。
こんなこと考えてるのは私だけなんかな。
川西さんは、平気なんやろうか。
水の音が止まる。
しばらくして向こうから
川西さんが歩いてくるのがわかる。
タオルで濡れた髪を拭きながら。
さっきみたいに私の隣に座る。
『明日、雨らしいですね。』
｢朝から？｣
『深夜から降り出すらしいです』
｢じゃあもうそろそろやな｣
『雨、嫌いですか？』
｢日によるけど俺は好き｣
『私も好きです。
傘にあたる雨の音が特に。』
静かになる部屋
テレビは気づけば消えている。
どのタイミングでどっちが消したのかも覚えてない。
｢A｣
聞こえる秒針のリズムを無視して私の胸の鼓動は早くなる
彼はゆっくり私に近づきキスをする
触れるだけのキスはだんだん激しく深くなる
そのまま後ろに倒れる私に
彼は覆いかぶさるようにして私を見つめる
表情は明らかにいつもと違う雄の顔。
瞳に吸い込まれそうになりながら目を合す。
｢もう今更我慢できひんで。｣
私は小さく頷いた。
何度も何度も繰り返されるキスは
呼吸をする暇さえも与えてはくれない。
｢向こう行こ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 358人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
み - 受験頑張ってください！応援してますヽ(^ω^)ﾉ (2019年11月12日 18時) (
レス) id: aab04fdd83 (このIDを非表示/違反報告)
あやたか - ｢恋と今｣から来ました！とても面白いです！これからも頑張ってください！応援しております！ (2019年4月10日 18時) (レス) id: b41f399045 (このIDを非表示/違反報告)
あやかちん(プロフ) - 楽しく見させてもらいました！これからも頑張ってください！ (2019年4月10日 17時) (レス) id: 34fff6315e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葉乃 | 作成日時：2019年3月11日 14時
